毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

気分や自己効力感に振り回されない。自分にとって価値ある事を大切にする。

毎日、色んな人と接しながら、また、会社のようなたくさんの人がいるところに属しながら生活をしていると、その中で気分が上がったり下がったりして振り回されるように感じたりしませんか。会社での評価が上がると自己効力感が上がって気分が良いですが、評価が下がるとつらくなる、また、他人に高く評価されたり、恋愛で言えばもてたりすれば、自己肯定感が上がって気分が上がりますが、逆に評価されなかったり、もてていないと感じると気分がつらくてさみしくて気分は落ち込みます。

 

そういう気分が上がったり下がったりするのは、人間のホメオスタシスのようなもので、自然な事だと思います。人間の身体には、ホルモンや神経伝達物質があって、気分が良い事があると高揚して、気分が悪い事があると落ち込んだりつらくなったりするようになっています。でも、双極性障害のように、気分が上がると気分が高揚して心地良いですが、上がり過ぎるとその後気分が下がって物凄く落ち込んだり絶望感に苛まれたりします。そのような気分の乱高下の中で生活するのはとても大変な事で、薬が必要になったりします。

 

でも、気分が上がって心地良かったり、「自分はできるんだ」とか「自分は凄いんだ」という自己効力感や、「自分は認められている」、「強く愛されている」という自己肯定感を心地良かったりして、日常の満足や幸せ感をそのような事に頼り過ぎていると、少し気分が上がったり、少し自己肯定感を感じられるだけでは物足りなくなって、過剰に求めるようになってしまいます。例えば他人に凄く愛されるというような高揚感は、物凄く心地よくて満たされたように感じますから、それを定常的に感じようとすると、そのように感じられない日々が逆に辛くなったりして、耐えられないようになってしまいます。

 

こういうのは、タバコやお酒と同じだと思います。タバコを吸ったときは心地よくてほっとしますが、すぐにその気分は無くなります。でも、しばらくしたらまた欲求が高まってきて、また吸わないとしょうがない感じになります。中毒です。これと同じで、気分や自己効力感にあまりに任せた生活を送っていると、それが中毒みたいになって、そういう気分が続かないとつらく耐えられなくなってしまいます。

 

だから、自分にとって価値ある事を大切にすることが大事なのではないかと思います。もっと、自分の中の深い感情に結びついた、安定な確かな事を大事にするという事です。人は誰しも周りの人からの評価にそんなに囚われなくても感じる確かなものを、自分の深い部分に持っているものだと思います。でも、それが何なのか分からなくなっている事もあります。なので、自分にとって価値ある大切なものは何なのか、いつも自分に向き合って気付くようにしておくことは大事だと思います。

 

気分や「自分は凄い人間なんだ」「自分は強く愛されている」などの自己効力感、自己肯定感は、他力本願のような感じですが、そうではなく、自分の能動的な気持ち、積極的な気持ちに基づくものを大切にすることが良いと思います。誰かを愛しているというような感情は能動的なものですし、他の誰かによって気分が上がるようなものではありません。自分にとって大切な仕事も、他の誰かや会社によって気分を上げてもらう事で得られるものではありません。そのような、自分で調達できる大切な事や価値が大事なのではないかと思います。