人は、自分が今出来る事しか出来ない。そういう生き物です。今できない事をやろうと思っても、やり方が分からないわけですから、出来るわけがない。そういう事です。ですから、今できる事をやる。それしかないわけです。
ただ、出来る事を繰り返しやるだけというわけではありません。出来る事をやりながら、そこにいかに新しい要素を取り入れていくか、そういう事は大事です。
出来る事に新しい要素を入れる。どういうことか。どうやってそれをやるのか。
結局は、自分はそれを出来るわけではないが、その「それ」を自分以外のところから入手してやってみるしかないわけです。常に、「やってみる」。そういう感じになります。
自分には出来ないが、自分以外のところから、つまり、他人から教わるなり、情報を得るなり参考にするなりして、それらを新しい要素として活用して、そして、「やってみる」。
やってみるという事は、やってうまくいく保証は無いわけで、上手くいく場合もあれば、上手くいかない場合もあるという事です。成功もあれば失敗もある。確率的であり、また、リスクを多少取る、という事でもあります。
情報をより多く得て、また、より具体的に得る事によって、成功する確率は上がるでしょうし、失敗するかもしれないけど、とりあえずやる事によって、そして、やる頻度を上げる事によって成功する数を上げていく、そういう事もあると思います。
それでも、基本的には、人は今できる事しかできない。どう背伸びしたって、出来ない事は出来ない、届かないところには手は届かないわけです。でも、それでいいんです。
基本として、今できる事をやって、そして、その上で、確率的に、試行錯誤でやれる事をやってみて、また、もちろん、その為に必要な自分の知らない情報を集めて、出来るようになる事を増やしていく。そういう事です。
それを繰り返していくと、今出来る事が増えていく。そして、そのようなトライの結果、確かに、それ以前より出来る事は増えているわけです。
とは言え、今の自分から見える景色は、常に、今できる事しかできない。そのような景色として、今そこに立っているわけです。それは人間だから、そう感じるわけです。主観的な生き物ですから。
そういう意味でも、人は今出来る事しかできない。それでいいんです。そういう生き物です。でも、その「今」は、以前の自分では出来なかった「今」になっています。ですから、常に、今出来る事しかできなくたって、全く問題ないんです。