人には、過剰さというものがよく問題になります。今の自分で、何も問題が無いのに、何かと過剰なものを求めようとし過ぎて、バランスを崩してしまう。勿体ない事です。
案外今の自分で問題ないわけです。意外と上手くいっているわけです。ですが、よく自分の状況とか環境とかよく分かっていない場合、全然うまくいっていないと感じてしまって、自分に対して過剰な何かを求めてしまうわけです。
基本的には、いつだって自分は問題ない。そんなにうまくはいっていないかもしれませんが、全然うまくいっていないわけでもない。過不足なく自分らしい感じだったりするし、むしろ悪くない感じだったりします。
なのに、自分の事ばかり考えていると、また、自分の事ばかり見ていると、全然うまくいっていないように感じて、自分にもっと要求してしまうわけです。
自分の事を見ても良いですが、客観的により正しく見るべきです。自分勝手に自分の願望混じりで見ていてはいけません。過剰になってしまいます。
過剰になり過ぎない極意は、自分以外のものをよく見る事です。周りの世界をよく見る事です。よく見て、よく学ぶことで、世界がどのようになっているかが分かります。そして、世界には多くの人がいて、その人々がどのような感じかもよく分かるようになります。
過剰さがどこから来るかと言うと、自分の事ばかり考えている事と、他人と自分との比較ばかりする事から来るので、他人の事をよく見て、よく知る事によって、それと同様に人間である自分がどのようであるか、客観的に見られるようになるわけです。
そのような意味での客観性は大事です。そして、自分に対する客観的な理解は大事です。客観的に自分をよく知る事によって、今の自分が過不足なく問題ないという事がよく分かります。また、過不足なく十分で、過不足なく満たされている事も分かります。
だから、何か過剰になっている時、過剰に何かを求めている時は、バランスが悪いわけです。自分と他人の見方のバランスも悪いし、自分ばかり見ているという意味でバランスが悪いわけです。
そのような事を心がけて、過剰になっている自分に気付き、自分の事ばかりになっている事から、世界に目を向ける、他の人に目を向ける、そのような事がとても大切なわけです。
過剰である必要はありません。自分は今の自分で十分なはずだし、満たされているはずです。その事をよく理解して、そこからどうしていくか、上手くやっていけるはずです。