毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

諸行無常の世の中は、小さな気づきと喜びをくれる。心を穏やかにして過ごす。

諸行無常という言葉はわりと好きな言葉です。この世の中、ありとあらゆるものは、常に移り変わっているという事を言っているわけですが、日々過ごしていて、確かにそうだなと感じます。

 

常に移り変わっているものは、この世の中、世界、社会、人々だけでなく、自分自身も常に移り変わっています。自分自身の身体も常に移り変わっています。福岡伸一先生の「動的平衡」でも言われているように、身体は分子レベル、原子レベルで常に変化し続けています。

 

自分自身、変化するという事が好きで、いかに自分が変わっていくか、自分を変えていくか、という事ばかり考えてしまいます。現状がきつかったり退屈だったりして、何とか突破したいと思って、変化を求める事も多いわけですが、なかなか思うようにいきません。

 

でも、そういう風に、「変わりたい」、「変わらなければ」と気持ちが追い込まれて、また、逸って変わろうとしても、たいてい変われません。過剰に変化を求めても、上手く変わっていきません。

 

この過剰な心を、いかに鎮めて、むしろ心を穏やかにする事が、むしろ変わっていくきっかけになっていくと思います。たいてい、「変わりたい」、「変わらなければ」と過剰に求めている時は、大きく変わりたい、劇的に変わりたいという「過剰」になっています。実際はそんなに劇的である必要はなく、ほんの少しでも十分なはずです。

 

それよりも、心を穏やかにして、常に静かに移り変わっている諸行無常の世界に身を置けば、自然とそれとともに自分も変化します。そもそも、自分の肉体も含めて自分自身も変化しているわけですから。

 

そして、心をただ穏やかにして諸行無常の世界に身を預ければ、色んな小さな事に気付くはずです。心が静かな状態になれば、色んなちょっとした事に対する感度が上がるので、些細な変化にも気付きます。そして、その小さな気づきによって、世界がいかに変化に富んでいるか、自分自身も変化に富んでいるかが分かるはずです。

 

そうする事で、小さな喜びにも気付く事が出来ます。感度が低い、鈍い状態のときには気づきもしないような事でも、心の状態が穏やかなら、小さな喜びに気付けます。小さな喜びを自ら見出せます。

 

そういうわけで、諸行無常の世界というのは素晴らしい世界だと感じます。その世界に安心して心を穏やかにして身を置けば、自然と小さな変化に気付き、そして、小さな喜びを見出せます。そのようにして過ごす事が出来れば、自分自身自然と変化していく事が出来ます。