毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

習慣にさらに習慣を足す方法。木の成長のように習慣を身につけていく。

習慣を作っていくことは、自分自身の人生を形作ってく上でとても重要な事ですよね。習慣を続けていくコツは、継続可能な小さな習慣を続けていくことが良いとよく言われます。アメリカでは、James ClearのAtomic Habitsが話題になりました。原子的習慣、というわけです。そして、色んな事を習慣化したいと思う事があると思いますが、上手く続けられる習慣もあれば、全然続かない習慣というものもあります。自分にとって地に足がついていない習慣は続かないというわけです。

そういう中で、面白いのは、上手くいっている習慣に、さらに、新たな習慣を足していくという事が可能だということです。習慣とは一本の木のようにまっすぐ生えるものでありません。伸びた木に、小さな枝が生えるようなものです。

 

習慣の形成とは、木の成長にとても似ています。木は、あらゆる方向に成長していく可能性を秘めています。木は木単体で存在しているのではなくて、陽の光と、養分が豊富にある土という環境の中に存在しています。そして、木自身は環境との間で、光や養分を集める葉や根や幹や枝を界面として、エネルギーのやり取りをして存在しています。人間も同じです。同じ生物ですから。人間も、自分単体では存在していなくて、自分を取り囲む環境と、環境と接して環境とやり取りをする身体を持っています。自分たち人間も、木々と似たような、成長していく仕組みを持っているわけです。

 

木は、森の中で、陽の光を浴びながら、土から養分を吸い上げて成長していきます。幹から枝が生えて成長していきます。その枝は成長しながらまた分岐するように新しい枝をつけます。木は一本の幹から成っていません。必ず枝を付けて分岐していきます。太陽の光に向かっていくように右へ左へとランダムに伸びていきます。確かに、どの枝にも新しい枝をつけるチャンスはありますが、ちゃんと成長した枝は大きな幹のようになってそこにさらに枝を付けて、さらにその上に新たな枝が、、、という感じでどんどん成長していきます。

 

人間の習慣のメカニズムも、この木の成長のメカニズムに似ています。習慣も、自分の習慣としてしっかり生活に根付いた習慣は、新たな習慣が身に付きやすいです。新たな習慣とは、ここでは、新たな小さな枝です。習慣とは、幹であり、枝です。事実としてそこに存在している日々の行動内容そのものです。日常を形作っている行動にしか、新たに習慣は身に付きません。それと同じです。

 

習慣の形成は、神経の記憶のメカニズムと同じです。同じことを何度も繰り返すと、記憶は神経に定着していきます。実際に神経はその可塑性によって変化し、新たな神経のネットワークを形成します。そのようにして、神経ネットワークの構造を変化させながら記憶付されていきます。自分が変わったと実感できるのは、この神経ネットワークの変化です。

 

神経細胞神経細胞のネットワークの中で変化していくことは、森の中で木が成長していくことに似ています。森の中という環境の中で、木は、他の木や森の中の生物と相互作用しながら、森の木々の隙間から降り注ぐ木漏れ日や森の土からの養分を得て生きています。それと、神経細胞は似ています。他の神経細胞シナプスを形成して相互作用しながら、周りからの影響を受けて変化し、成長しています。まさに、森の中の木が成長していくように、習慣が日々の中で形作られていくことが想像できます。

 

習慣を作ることは自分自身の人生を形作っていく意味でとても重要です。そして、習慣化は自分の日常、生活、ライフスタイルという毎日の実質的な環境要因の中で形作られていきます。そして、木の枝のように、習慣化したものの上に、さらに習慣を足すことができます。何でもできるようにはならない反面、できるようになった習慣は、さらにアレンジして、高度な習慣を足すことが可能です。そうやって、習慣に習慣を足すことを繰り返していくと、生い茂った木のようにたくさんの習慣が実っていきます。

習慣の形成は時間がかかります。それは木の成長と同じです。でも、確実に成長します。枝や葉がいっぱいついた木の成長を想像しながら、たくさんの小さな習慣を身につけていきましょう。