毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

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「ホライゾン・ゼロ・ドーン(Horizon Zero Dawn)」。ゲームの時代を感じる。

ホライゾン・ゼロ・ドーンというゲームをプレイステーション4でやっていたのですが、最近ようやくクリアしました。毎日やっていたわけではなかったんですけど、4か月ほどかかってようやく終了しました。クリアした後も、少しやり残したところがあるので、もう少し楽しめそうです。

 

ホライゾン・ゼロ・ドーンはゲリラゲームズ(Guerrilla Games)という会社が制作したもので、2017年に発売されています。もう4年も経っています。VRでも楽しめるようですが、私は普通にやりました。ここのところ、長い間ゲームはやっていなかったのですが、今回のゲームはこれまでで一番面白かったと言ってよいと思います。

 

何故、ホライゾン・ゼロ・ドーンが面白かったというと、SFの世界観がとても良かったという事です。私は宮崎駿監督のナウシカの世界が大好きなのですが、このゲームはその世界観をベースに作られています。大自然があって、そこに人々がいて、様々な動物の形をした機械動物が生息しています。登場する人間たちは、生き残りの為に機械と戦い、また他の人間たちとも争いながら生きています。見た目は文明が栄える前の古代の人類の世界ですが、実は科学技術が発展した現代社会のなりの果ての未来が舞台になっています。

 

そして、登場人物が非常に魅力的です。リアルな人間性がよく表現されていますし、ある意味リアルの人間より魅力的です。メインキャラクターのアーロイは、とても自立した強く優しい非常に魅力的な女性です。他のキャラクターも上手く描かれています。実際にそのような人達は現実世界にもいそうですが、ある意味理想的で、現実世界にはいないのかもと思ってしまいます。人は、アニメのキャラクターやアイドルなどの創られた人間像をリアルの人間像として投影して認識できますから、ゲームの中で体験していきながら、理想的なモデルとして認識しつつも、実際にそれらに合わせて自分自身を形成していく事は可能なように思います。

 

また、最近のゲームでは一般的な事であらためて言うまでもありませんが、ゲームをやっていると体験がリアルで、本当にゲームの中を生きているように感じます。画面の中で起こっている出来事に対して、キャラクターを自分で操作しながら集中して進めていきますから、映画をただ観る体験とは違って自分がそこにいるというリアリティが高いです。世界はSFの世界なのに、壮大な自然が広がっていて、また、動物の形をした機械と弓や槍で戦いますが、その戦闘もダイナミックでリアルです。

 

また、このゲームは、単純な若者向けの恋愛ゲームとは違って、大人でも十分楽しめる内容になっています。

 

感想としてはそのような感じでしょうか。こうやってゲームをやっていると、これからは本当にゲームの時代なんだなと思わせられます。私は実はVR酔いという問題があって、以前にVRを使ったとときに頭痛と吐き気で耐えられなかったことがあったので、それ以来使っていませんが、ゲームでの体験が、人間としてのリアルな体験に近い体験が出来ます。将来的に、VRのゴーグルだけでなく、身体の動きや触った感触がよりリアルになってくると、本当に人間のリアルな体験と変わらなくなるように思います。内容も、今回やったホライゾン・ゼロ・ドーンはクオリティが高く、リアルで壮大な世界の中を、しかもSFなどの非現実な世界を体験できてしまいます。そうなると、現実の世界よりこちらの世界の方が充実してしまうなんてことも起こりそうです。

 

人間は、ユクスキュルの感覚世界のように、主観的な世界を生きています。だから、理論的には、人間の身体の仕組みに基づいてゲームの技術を駆使する事によって、ゲーム中に広がる世界とリアルに接し、主観的世界を創り上げてしまえば、人間はゲームの世界をリアリティを持って体験できてしまいます。きっとそういう未来は来るでしょうし、それはもはや子供の頃に遊んでいたマリオブラザーズのような単なるゲームではなく、生きる人生と同等の世界になっていくんだろうと想像させます。

 

今年の後半に、ホライゾン・ゼロ・ドーンの次のシリーズ、「ホライゾン:禁じられた西部(Horizon: Forbidden West)」が発売されるようです。楽しみでしょうがないです。