毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

働きながら教養を身につける方法

会社で働いている皆さんの多くは、教養を身につけるような勉強はしていますか。高校や大学への入学のための受験勉強、卒業するための勉強はしてきたと思います。そして、会社に入社した後も、会社で働くために身につけなければならない事はたくさんありますから、高校や大学の延長で、与えられたことを学んでいくプロセスが続くと思います。でも、それだけでは、だんだんと仕事ができなくなって限界にぶち当たると思います。

 

キャリアアップのための勉強は確かに重要かもしれませんが、結局それだけでは、キャリアを伸ばして生き延びることはできるだけです。人生は、もっと深く大きく、世界も人間ももっと広いものです。そして、もっと幅広く勉強をしなければ、仕事の幅も広がらないし、結局何のために働いているのか、という問いでいずれ悩みます。仕事も進みません。だから、働きながら、どうやって会社では学べないいわゆる教養を身につけたらよいか、という事についてお話ししたいと思います。

 

一般的には、読書が最も重要になります。仕事に関係がない本で、あらゆるジャンルの本を読むのが良いと思います。もちろん、テレビなどのニュースを見たり、インターネットで情報を集めたりすることも重要ですが、あまりに日常に近い情報ばかりだと、今の流行を追いかけるようになってしまって、自分自身の知識になりません。だから、これは読んでおいた方が良いと言われている教養の本とか、昔から読み継がれている良本を読むのが良いと思います。読むのが難解で時間がかかるものもありますが、本当はそういう本こそ読むべきだと思います。

 

そして、本を読むために難しいのが、本をどのようにして選ぶのかという事だと思います。とりあえず、アマゾンなどの売れている本を読むところから始めてもいいとは思いますが、その前に大事なことは、自分で考える力を身につけるという事です。人間の事、世界の事、人類の事、周りで起きているありとあらゆる事について、疑問に思ったことをそのままにせず、「何故なんだろう」とか「どうしたらいいんだろう」とか、自問自答する事が大事だと思います。世の中には分からない事が多いですが、そのような疑問は他の誰かも同じように持っている可能性があります。そして、その誰かがすでに本に書いていたりします。だから、そういう疑問が出てきたら、自分の疑問に答えてくれる本を求める動機が出てきて、そしてその本を手にした時、疑問の答えに出会う事ができます。これが、自分が身につけた確かな知識です。

 

読書が大事と言いましたが、それよりも大事な事は世の中の分からない事について自分で考えることです。これが学びの出発点で、そのために本を読み進めるという事になります。世の中にあるあらゆる本は、本当に人類が積み上げてきた知識です。自分の疑問の大半は書物になっています。ですから、結局、読書をする事が良いという事はこういう事なのです。

 

もうひとつおすすめしたいのが、放送大学のような通信大学です。今はたくさんのオンライン授業や大学のようなものがありますから、学びの場所はたくさんあるのですが、放送大学はけっこう歴史もあって、働きながら大学のように幅広く学ぶこともできてとても良いです。テレビやラジオ放送の授業もあるし、テキストもあるので、勉強する時間や場所も自由に選べます。そして、学べる科目は本当に大学のように幅広くて、歴史、経済、哲学、科学、ほぼ全てのジャンルがあると言っても良いと思います。最近は心理学なども充実しています。若いときの高校や大学の頃の勉強では、まだ子供過ぎて自ら学ぶことは難しかったと思います。進学とか卒業とか就活とかキャリアの為の勉強で、自分で選んで勉強するという状況ではなかったはずですから。本当の勉強は、その意味では、大人になってはじめてできます。放送大学は、その意味では、学びなおしも含めて教養を身につけるのに最適だと思います。

 

教養を身につけるのは、もちろん仕事に役立ちます。幅広い教養、世の中や人間に対する深く広い洞察ができなければ、仕事を続けていくモチベーションも自前で調達できなくなりますし、会社で与えられた仕事をこなし続けるだけになってしまいます。そして、仕事は生きる事の全てではありません。その為にも、働きながらでも幅広いジャンルの勉強をしていく事が大事だと思います。