毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

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何故、仕事はこんなに大変なのか。資本主義経済と進化論の観点で考える。

会社で働いている皆さん、大変ですよね。って言うまでもない話ですが、改めて、なんでこんなに大変なのか、という事について考えてみたいと思います。

 

現代は、基本的に資本主義社会を中心に世界が回っています。ある意味、その恩恵を受けて人々は自由をそれなりに享受し、社会も豊かに繁栄しています。ですが、その豊かさを維持していく為には人々が働き続ける事は止められません。基本的には世界の経済は右肩上がりで成長する方向に進んでいますが、世界の人々は必死にこの右肩上がりの成長を維持しようと頑張っています。一体なぜこんなに必死に働かないといけないのでしょうか。

 

そこで、進化論という観点から、この資本主義社会で、企業で働く社員が何故大変なのかという事について説明してみたいと思います。

 

進化論とはなんでしょうか。人間をはじめとするあらゆる種は、進化論にしたがって繁栄してきました。自然選択説という概念がありますが、種の集団がある場合、種が全く同じ種類で構成されている場合は、その種はずっと繁栄を続けていきますが、必ずほんのわずか突然変異が現れます。ほとんどの場合、その突然変異は大多数の通常の種の中で上手く適応できず、そのまま淘汰されてしまいます。しかし、ある時その突然変異が通常の種より何かしら優位な点があって生き残るだけで適応力を持つ場合、ルールが変更されます。突然変異がその集団の中でより強く適応力を持って繁栄していきます。場合によっては通常の種はこのルールの変更に適応できずに淘汰されてしまいます。このようにして、新しい種が現れるわけです。これが進化論です。

 

人間に注目しますと、人間という種も他の種と同じように、進化論の歴史の中にいます。地球に存在する種は基本的にすべてこの進化論の歴史の中にいます。人間自身、進化論の仕組みを持っているわけです。人間は、進化論に基づいて人間活動を営んでいます。常に、自分自身が進化する仕組みをもって生活をしています。この人間の進化論的活動によって人間の社会も進化論の影響を受けます。

 

現代の社会は、資本主義経済社会です。資本主義経済社会を支えているのは、人間の経済活動です。そして、人間の経済活動を動力とする企業体です。企業体が、資本主義社会システムを成り立たせています。企業は、常にイノベーションを求められています。イノベーションこそ、進化論でいうところの突然変異です。イノベーションによりルールが変更されます。このルール変更により、イノベーションを起こした企業が反映するのと同時に、この変化についていけない企業は衰退し、廃業に追い込まれます。アマゾンが物流のしくみにイノベーションを引き起こしたため、世界の物流の仕組みは刷新されました。同時に、窮地に陥った企業は数多くあったはずです。資本主義経済社会の中では、常に企業は自然選択説の影響を受けているのです。企業体を支えている動力は、言うまでもなく人間の経済活動ですから、実際には企業内の社員によるイノベーションが企業の存続の命運を握っているのです。

 

何故、会社で働いている社員は仕事が大変なのか。言うまでもありません。自分たちの属している企業が進化論の仕組みの中で自然選択説の脅威に常に晒されているのです。大変に決まっています。進化論は地球のすべての生命体が持っている仕組みです。人間の活動も、社会も、資本主義経済社会も同じく進化論の仕組みを持っているのです。その事を理解して働いていた方が、大変さを受け入れられるのではないかと思います。