人間には意識というものがあり、自分の意識をいかに集中させて「今」に向けてあげるか、ということが幸せに生きるためには重要です。
人間の認知力は、自分の意識を明確にして、何かに向けることを可能にします。認知リソースには限りがありますから、そのリソースを何に向けるか、何に配分させるか、ということです。
自分の認知する力を今のことに意識的に向けようとしなければ、知らず知らずのうちに、ネガティブな情報に意識は引っ張られてしまいます。
ネガティブな情報は生存性を高めるためには重要です。危険を避ける可能性が上がるし、そのための準備ができます。
ですが、ネガティブな情報は精神的な負担を強います。ストレスを感じます。ストレスを感じるのは負担ですから避けたいわけです。ですが、ストレスを感じ続けることは過剰な負担であり、疲労がたまります。
このストレスを感じることを人間は優先的に避けようとするため、確かに生存性を高めるわけですが、その戦略に適応しすぎると、いつも疲れていて、精神的にも苦しく、幸せとは縁遠くなります。
その意味で、ネガティブな情報の収集はもはや収集し過ぎにつながり、もはや余計な情報です。
そして、情報は素早く比較してしまいます。常に、比較をすることで、生存性を高めようとします。それは確かに生存性を高めるかもしれませんが、幸せにはつながりません。
ですから、余計な情報の収集や比較にばかり認知リソースを活用するのではなく、今のことにも配分するのです。
負の情報に意識を向けるのには努力は要りませんが、今のことに意識を向けるのには少し努力が必要です。
今のことでも、負の情報には簡単に囚われますが、今のことの中には負の情報ではないこともあります。自分にとっての幸せや喜びに関する情報もたくさんあります。
そういったことに、意識を向けるのです。簡単なことではないですが、それでも、負の情報に意識が引っ張られないようにする努力をするのです。
もちろん、今のことに意識を向けるには、心に余裕があることや身体の状態が良いことは前提です。認知リソースは身体に基づいていますから、身体の状態が悪いと認知リソースそのものが不足します。
わたしたち人間は認知能力を持っていて、この認知力をどのように使うかが重要です。
余計な情報に認知リソースを割き過ぎないことです。また、比較にも浪費しないことです。
そうではなく、意識を今のことに向けるのです。今のことの中に幸せがあるのです。