人間は今を生きています。それは他の動物と同じです。
ですが、人間は未来に向かっても生きています。未来のことを予測しながら生きているのです。
その意味で人間は今と未来を生きていると言えるわけです。
未来は常に不確定です。どうなるかわかりません。未来は未知であり不確定ですから、常にどうなるか分からないのです。
ですが、人間は、自分たちの持つ認知能力によって未来に対して予測を立てています。人間はそのようなアルゴリズムを脳に備え持っています。
ですから、おそらく他の動物よりも危機に備え、危険を回避できます。つまり、生存能力が高いのです。
人間の認知能力は高いと同時に、認知能力には限りがあります。認知能力を活用するということは、常に脳は働き続けているのであり、脳は疲れます。
生存性を高めるためには、危機や危険に対して予測をして事前に対処することが重要ですから、常にネガティブな予測に対して優先的に対応しなければなりません。
負の感情を優先的に感じることによって生存性を高めているのです。
それは、精神には負担であり、ストレスであり、ですが、そのストレスによって疲労を抱えながら未来に備えているのです。
生存確率を高める戦略としては、認知力を未来のために使うことですが、それは精神的に負担であり、負債を抱えるような状態であり、苦しい戦略です。それは、幸せとは縁遠い戦略です。
一方で、幸せに生きるためには、今を生きなければなりません。幸せは感情であり、感情は今感じるわけですから、幸せを感じるには今の感情に気付かなければなりません。
そのためには、認知力を未来のためではなく、今の為にも割かなければなりません。
未来は常に不確定であり、あらゆる可能性があります。あらゆる可能性に備えようと思うと、認知力の大半を未来に備えなければなりません。
ですが、それは負債を抱えて生きるようなものです。未来に対する負担は、未来が不確定である限り絶対に消えません。
ですが、それは苦しいことです。そして、幸せではありません。
ですから、認知力は、未来のためだけではなく、今のためにも使わないといけません。今のことに認知リソースを配分することで、今を感じられます。そして、幸せを感じられます。
人間は確かに今と未来を生きることができます。それは生存性を高めます。ですが、未来の為に生きすぎることは幸せから遠くなります。
ですから、未来のためだけではなく、今のためにも生きるべきです。そうしないと幸せを感じられないし、ずっと負債を抱えたままです。