仕事は、基本的に生産性を求めるものであり、効率性を求めるものです。ですから、会社などの組織のシステムは成熟してくると、生産性や効率性を極限にまで高めようとします。もはや、人間の住む世界ではありません。
大企業は、その意味で、もはや、生産性や効率性の極みであり、その場で真面目にそのシステムにしたがっていると、人間性を失ってしまいます。
昨今のAIの発展を鑑みると、そういったシステムはAIに移行するのがいいと言えます。生産性や効率性はAIの得意分野ですから、人間がそれを実行するよりAIが実行する方が圧倒的に良いのです。
人間には、人間性というものがありますから、人間が人間性を保つためには、そのような超生産的で超高効率な仕事はAIにやってもらうのが一番です。
人間を含め、生物は、エコシステムで生きてきました。自律型で、分散型のネットワーク化されたシステムです。
そのシステムでは、あらゆる関係性によってつながっていて、常に補完し合っています。とてもサステナブルです。
結節点(ノード)とネットワークから成る分散システムであり、人はネットワークの中でノードとなることで、自律性を保つのです。
生物はみな自律性を持っていますから、システムの中で死滅することなく、生きられるのです。
成熟したシステムの中では、システムを支える秩序に向かって生産性と効率性を極限にまで求められます。そうすると、そこにいる人間は窒息して死滅しそうになります。
その点、エコシステムでは人間は自由に呼吸できます。
仏教にも、諸法無我ということばがありますが、まさに、分散型のネットワーク化したエコシステムです。
この世界で存在するありとあらゆるものはすべて、何か本質を持った特定の何かではなく、ただ関係性から成り立っているだけです。まさに縁起の世界です。
人は、特定の役割に押し込まれる必要はないのです。システムが成熟してきたら、そのシステムは確実性を求めるようになるので、AIに任せたらいいのです。
人間は、不確実性を生きる生き物です。確実性を求めつつも、あるフェーズまでその確実性を高めたら、そこから先は、不確実性の世界に移るのです。
そのようにして、ひとつの秩序に留まらずに、確実性の世界から不確実性の世界に移行して、全体としてのエコシステムを形成するのです。
仕事はその意味で確実性を高めるものでもあります。仕事は成熟してくると生産的になり、効率的になり、確実性が高まります。
そうなったら、AIへ移行する時期です。そして、人は新たにエコシステムに移行するのです。