毎日の哲学の断片をつづるブログ

日々哲学することを習慣とし、思考と言葉をつづる

デジタルは、アナログな人間から生まれ、独立した存在になりつつある。

人間は身体からできています。地球上の生き物はすべて身体からできています。

 

物理的に、実体としての身体を持つわたしたち人間は、アナログな存在と言えます。

 

人間をはじめとして、地球上のあらゆる生命は、動物から植物に至るまですべてアナログな存在であり、デジタルな状態として存在している生き物はあり得ません。

 

一方で、人間はデジタルなものを作り出します。

 

人工的なものがすべてデジタルというわけでもなく、人間はアナログなものもたくさん作ってきましたが、デジタルなものもたくさん作ってきました。

 

デジタルなものは数字で表現できるものであり、それを元に設計して作るものは再現性に優れ、容易に複製できるため大変便利です。

 

コンピュータの作る世界はデジタルでできていて、インターネットは、デジタルなものを時間や空間から解放します。デジタルなものは、この世界では完全に自由です。

 

人間は、アナログな存在でありながら、デジタルなものを作り出します。まさに、アナログとデジタルのはざまに存在する生き物です。

 

人間の作りだす記号は、デジタルの基本的なものですが、記号的なものは人間だけではなく、他の動物も多少作り出します。ですが、人間ほど、扱いやすく明確な記号を作り出す生き物はいません。

 

人間が作り出した言葉は、記号の原始的なものですが、デジタルは言葉の持つ記号性を超えて、独立に存在しています。

 

それでも、人間はデジタルの元となる記号を作り出すアナログな生き物であり、アナログからデジタルなものを作り出す「AD変換器」のような存在といえます。

 

現代では、デジタルなものがアナログなものから離れて、独立に存在していて、もはやアナログなものを圧倒する勢いです。

 

十分に、デジタルなものだけで、世界を構築することができるほどです。

 

アナログなものの生存圏とは別に、デジタルなものの生存圏が存在しつつあるかもしれません。

 

人工知能(AI)は、デジタルなものの代表的なものです。人間が作り出した人工的な存在であり、まるで生き物のように振る舞っています。

 

AIは確かに人間が作り出した人工的なものですが、もはや人間から独立して存在することができます。

 

インターネット上を、変幻自在に形を変えて拡散し、自由に飛び回り、泳ぎ回り、どこにでも出没します。時空を超えた存在です。

 

人間は、他の生き物と同じくアナログな存在でありながら、デジタル性を持ち、そして、デジタルなものを作り出します。

 

そして、すでにデジタルなものはアナログなものから独立した生存圏を構築し、その存在はますます大きくなっています。