人には、遊び心が大切だと思います。遊び心を持たないと、人間はすぐに真面目になり過ぎて融通が利かなくなります。
そこまでだったらまだいいんですが、正確性とか厳密性とか、論理性とか確実性とか、そういったことにこだわり始めて、自分で自分を追い詰めてしまいます。
人間、そもそも、正確でも厳密でもないし、論理的でも確実でもないわけで、出来もしないことにこだわっても、それこそ、意味がないわけです。
ひとりやふたりではなく、みんなで、社会全体でそんなことをしたら、そもそも、社会は成立しません。むしろ崩壊しかねません。
ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)という概念があるように、人間はそもそも遊ぶ生き物なんです。
遊びは必要なんです。遊び心は必要なんです。
上手くいくときもあれば、上手くいかないときもあります。上手くいかないときも織り込み済みで、色んなことに取り組んだらいいんです。
上手くいくことを前提にして何かをやろうとすると、慎重になり過ぎて、ぎこちなくなって、無駄な緊張感が漂って、その前提のせいでむしろ上手くいかなくなります。
もちろん、そもそも上手くいかないのに、そのことに取り組んでも上手くいきません。上手くいくように取り組みはするんですが、上手くいくことが決定しているかのごとく、ガチガチになって取り組むのはかえって良くない、ということです。
人間の性質として、まず、遊び心があるんです。
心に遊びが必要だということです。遊びとは、余裕です。スペースがあるんです。
上手くいくのかいかないのか、そこには幅があって、スペースがあるんです。余地があるんです。
上手くいくかもしれないし、上手くいかないかもしれない。確実であることなんてないんです。
金メダルは取れるかもしれないし、取れないかもしれないんです。金メダルを取る実力はあるんです。準備も出来ているんです。ですが、取れるかどうかは分からないんです。
そんな状況なのに、金メダルを取ることを前提にしても、それでうまくいくとは限らないんです。
遊び心が必要なんです。そもそも、人間は遊ぶ生き物で、遊びが必要で、どうしたって遊んでしまうんです。
そもそもが、人間は遊んで暮らす生き物なんですから、むしろその前提を忘れてはいけません。
正確性や厳密性、論理性や確実性、いくら追求しても人間はそうではありません。機械ではありませんから。
まずは、遊び心を大切にする。そうすることで人は自分のポテンシャルを発揮するし、上手くいくときは上手くいくんです。