人には自信というものは必要なんだろうか。
自信があると、何か安心して生きていけるような気がするわけですが、自信はあくまで自信であって、確実なものではありません。事実でもありません。あくまで自分が信じる事で成り立つのであって、絶対的な何かではありません。
自信が欲しいという事は、それは不安があるわけで、だから、自信によって支えられようとするという事です。ですが、自信はあくまで自信であって確かなものではないので、不安はどうしても解消されないわけです。
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不安があるのは、人間だからであって、人間はそもそも何かがあれば不安を感じるのであって、その事自体は全く問題ない事です。
不安は完全に取り除く事はできないんです。まずは、その事実を認める事です。
自信を持つ事で不安を安心に変えようとする戦略ではなく、不安はあっても生きていく戦略を考えるという事です。
不安なものは不安なわけで、それは人間だからであり、人間の持つ必要な感情なのであり、不安とともに生きるんです。
「自分は今不安を感じているんだな」と、客観的に不安を感じている自分に気付く事です。不安を感じている自分を認める事です。そして、受け入れる事です。
だって今不安を感じているんだから、それ自体を否定したって消えるわけではないし、むしろ、不安を感じているという事実を客観的に自分で気付く事です。
感情はある意味一時的なものであり、高まったり静まったりするものです。変化するものです。常に感情は変わり続けるわけですから、「今不安を感じているんだな」とただ気付けばいいんです。
客観的に気付くだけで、不安は少しは解消されるし、しばらくすると、不安も変動して、また別の出来事によって気が付いたら消失したりもします。
感情ほど移り変わりやすいものはないですから、感情はそういう性質のものだという事をよく知って、そのように感情が変化している自分に、客観的に気付いてあげるんです。
むしろ、知るべき事は、人間は感情を持つ生き物であって、感情は変化しやすく、大きく揺れる時もあれば静かになる時もあるという事です。感情こそ、諸行無常であって、永遠に続く感情なんて無いんです。
それより、そのような真実を知る事が大切であるわけで、むしろ、頼るべきはそのような真実であって、自信ではないんです。
自信こそ頼りなく、不安を解消したつもりでも、また不安はやってきます。自信そのもので不安は無くなったりしないんです。
それよりも、不安は永遠ではなく、いずれ無くなるものであるという真実を知るという事です。