基本的には、時間を感じる事が大切です。時間を感じないと生きた心地がしません。時間を感じてはじめて、生き始める事が出来ます。
その為には、急いではいけません。急いでしまうと時間を感じることが出来ず、時間が無いように感じてしまいます。それでは、生きた心地がしないわけです。
慌ただしく過ごすのも良くありません。慌ただしさも時間がまるで無いようになり、心も落ち着きません。それでは、生きた心地がしません。
焦るのも良くありません。焦ると、時間の回転が速くなって、もはや時間を落ち着いて感じられません。
基本的には、急いでしまっているのが良くないわけです。気が付いたら、自ら急いでしまっているわけですから、それを止めてあげるんです。
急いでも、特に速く進むわけではありません。目の前の信号機が黄色になったからといって、赤になる前に急いで車を走らせたところで、どうせ次の信号機で引っかかるんです。時間はほとんど変わりません。
ただ、急いでいるのは自分なのであって、急いだ分だけ時間を感じられなくなって、時間が無くなってしまうんです。
急いでいる事に気付いたら、すぐにその事を止めて、時間を作る事です。
何もしない時間を作るという事です。ゆっくりと時間を過ぎるのを感じるんです。
落ち着いて時間を感じないと、周りの音が聞こえません。
音楽が流れていても、急いでいると、何にも耳に入ってきません。心に何も響きません。
音楽を流して、ゆっくり心を落ち着かせて、時間を感じながら、音楽を聴いてみるんです。好きな音楽を流していると、音楽を感じるとともに、時間も感じられます。
それは、きっと心地良い時間だし、心穏やかな時間だし、楽しい時間だし、生きた心地のする時間です。
時間はそのようにして過ごさないと感じられません。生きているとは、そのようにして時間を感じる事です。
ですから、急いではいけません。急ぐと、感じる時間が無くなります。生きていると実感できる時間が無くなるという事です。それは時間の無い世界を生きているようなもので、心地良さを快適さも、喜びも充実も、有意義さも何もありません。
気が付いたらあっという間に時間は過ぎていって、ただただ急いで、焦っていて、生きた心地も何もありません。
ですから、心を落ち着かせるんです。ゆっくり過ごすんです。今という時間を感じて、急いでいる心を落ち着かせてあげるんです。
そうする事で、時間を感じて、生きた心地を感じるんです。