人間というのは、良くも悪くも安定した状態が継続するという事はありません。どんなに良い状態が続いていても、永遠にそのような状態が続くという事はなくて、上手くいかない時が来るわけです。
人間には、揺らぎというものがあって、必ず浮き沈みというものがあるわけです。良い時があれば、悪い時もあるわけです。波があるわけです。
その意味で、ずっと同じ状態という事は無いわけで、常に変化し続けているとも言えます。一定の状態が続くのではなく、変化しながら進んでいるという事です。
その意味では、悪い状態がやってくるのは必然的でもあって、その状態をどう耐えるか、どう耐えしのぐか、そのような事も重要ではあるわけです。
ピンチをチャンスに変える、と言いますが、まさにそういう事で、良くない状態のときに、それをどう耐え、そして、どうチャンスに変え、良い方向に遷移していくか、という事です。
どのような方向に遷移していくのか、それは分かりません。良くない状態のときは、その方向が見えないわけです。
ですが、良くない状態から変化していく事は必然的であって、どのような方向に遷移していくかは見えないとしても、きっと良い方向には行くわけです。
それが望む方向なのかどうかは、分かりません。後になって振り返れば、その方向が良かったと思えるかもしれませんが、いずれにしても、どのような方向かは分かりません。
変化していく事が必然であるわけですから、そして、良い時と良くない時の波の中にいる事も必然であるわけですから、そのような中で、自分自身、何を考え、何を決め、何をするのか、という事です。
そのように言うと、特に何も対策をしなくても、自然と変化し、自然と良い方向に行くようにも思えます。
それも確かに正しいと言えます。ですが、自分自身がそう思えるのかは、分かりません。
良い方向に変化しているかもしれないわけですが、自分はそのように認識しているかは分からないわけです。
一方で、そのような変化の中で、自分自身が何かできる事はあるわけです。漠然と言えば、「努力」ということかもしれないし、「頑張る」ということかもしれません。
その状態で何をするかは自分次第であるわけですが、その状態を何とか通り抜ける事で、その先に良い方向があるわけです。人はそのようにして、変化の中を、また、な波の中を突き進んでいくわけです。
きっとそのようにして、どんな事態であっても、良い方向に自分を導いていく事は出来るわけです。