意志とはなんだろうか。意志とは、何かを決めたり、何かを選んだりする、そういう事です。確かに、何も決めずに1日を過ごそうと思っても、それはそれで難しく、やはり何かを決めた方が良いように思えてきます。
とは言え、独りで色々と考え事をして、昨日までの事を思い出して、テレビを見てそれらの事について色々と考えて、そういう事は意志なくできそうです。ですが、それでは、ただ受動的に何もしない感じになって、せっかく人には身体があるんだから、身体を動かした方が良いような気がしてきます。
考える事は、強い意志を持たなくても出来ます。ただ何もしなくても、頭の中に色んな事は巡り、頭の中で想像する事が出来ます。思考は、意志によって何かをする助けにはなりますが、意志の作用によって何かを決定して行動したり、何かを選択して行動したりしなければ、何も始まりません。その意味で、意志は、思考だけでは為されないと言えます。
主体性のようなものは、基本的に意志と関わっています。主体性は能動性という意味に相関が良く、受動性とは異なっているような気がします。
ただ、何かを思い出したり想像したりする事は、能動的に行おうとしなくても容易にできます。思考する事も、能動性を発揮しなくても、いつでもどこでもできます。
意志は、何かを決めたり、何かを選択したりするわけで、ただ想像する事やただ考える事よりも、少し負荷がかかる事で、何か「スイッチを押す」というような行為により為される感じがします。スイッチを押すというエネルギーが必要です。
意志による決定や意志による選択によって、スイッチが押され、これによって行動が促されるわけです。
その意味では、やはり、常に、意志の作用によって何かを決めたり選んだりした方が良さそうです。
逆に、何も決めずに選ばずに、ただ何かを思い出したり、想像したり、考えたりして、スイッチを押さずに1日を過ごす、という事もやろうと思えば出来そうであって、ただそれだと1日がのっぺりとして、やはり、何か意志の力を使った方が良いのではないかと思えてきます。
ただそのままに漂えば、意志の力は必要なく、自然に任せて過ごす事も出来るし、そのような時もあってもいいのかなと思います。
一方で、自然に任せずに、ほんの少しエネルギーをかけて、何かを決め、そして、何かを選んで、何かしら意志の力を使って過ごしても良いように思います。
人には、エネルギーをかけてでも、意志を使うようにできています。それにより、何かを決め、選択し、自ら行動する事が出来るわけです。