人は、自分にとっての価値を見出す事によって生きていける。そういう側面があります。
価値とは言っても色々ありますが、自ら見出す価値が重要ではないかという事です。
自分が見出す価値とは、自分の心が見出す価値であって、自分の気持ちや自分の感情が重要であるわけです。
人は、色んな事で心が動くわけですが、ある意味、心の動きをコントロールするのは難しいわけです。でも、動いている心は確かに自分の感情の動きそのものであって、自分の身体に基づいた確かなものであるわけです。
人間は感情を持つ生き物であるわけだから、いかようにも感情は自分自身の軸になり、コアになり、エンジンになるわけです。
そして、自分の感情や気持ちによって、価値を見出すわけです。言い換えれば、自分の心に聞けば、それが価値かどうかは即座に分かるわけで、価値があるかどうかは、自分の心が決めているわけです。
その意味で、自分が見出す価値というのは、自分の心と直結しているわけです。
価値は、一方で、抽象的な概念であって、自分の中に生成された意味とも関連するわけです。
そして、それはすぐに形成されるものではなくて、経験や記憶とともに、作られるものでもあります。
自分の経験や記憶は、当然、自分の身体によって作られるものであって、同時に、感情も練り込まれていくものです。
経験と感情とともに、概念として練り込まれ、生成されていったものが、自分が見出す価値を作り出すわけです。
価値が抽象的な概念であり、物理的に触る事ができるものではないのですが、確かに自分の中に形成されるものです。
不変なものというわけではないですが、それは確かに自分の内にあって、心と直結している抽象概念であるわけです。
ですが、それは、確かに、自分を内側から支え、そして、自分自身を動かすエンジンにもなります。
価値は、自分の感情により作られ支えられるともに、自分の心も感情も動かし、温め、落ち着かせるものでもあるわけです。
そして、自分だけの価値は、独自のものであり、それが自分の心に深いところまで届き、生きていくのに十分な喜びや豊かさ、充実感をもたらす事もあるわけです。
確かにそれは、抽象的な概念であり、手に取れる形あるものではないかもしれません。
ですが、自分の心と直接つながり、感情とともに自分を支え、心の軸となり、エンジンとなり、安定化させてくれるわけです。
そのような意味で、自分の見出した価値を抱きしめて、人は強く生きていくわけです。