自分は、真に何を求めているのか。
色々とあるかもしれませんが、例えば、お金であったりします。
ですが、「自分が何を求めているのか」の問いの答えを、「お金」で終わらずに、何故お金が欲しいのか、とさらに問いを続けてみると、案外、お金が無いと不安だからというさらなる答えが見つかったりします。
人間にとって、不安感は、自分が求めているものの原因だったりして、要するに、安心感を求めているという事が分かります。それは人間として普通の事です。
この世の中、生きていると不安な事は多いですから、様々な不安を解消してくれるものが、お金であったりするわけで、そう思う事は当然であるわけです。
ですから、安心感を求める心は人間として普通であるわけで、それをしっかり認める事が大切です。自分に嘘をつかず、素直に、安心感が欲しいわけです。
ただ、過剰な不安を感じ、過剰に安心感を求める事は問題です。そんなに不安を感じる必要はあるのか、そこまで安心感が必要なのか、そういった問いも必要です。
実は、過剰になるほどに不安を感じる必要はないし、過剰に安心感が必要ではないかもしれません。
ちゃんとその事を認識できれば、今の自分でもそれなりに安心してよい、という事を理解するかもしれません。
安心感とは別に、自分が求めている事として、「自己効力感」というもののあります。
自分には力をあるという事を感じたいという欲求です。それも普通の事です。
自分に自信が無く、自己効力感を持てないという事はあります。
自分には力が無いから、色んな問題を解決できないと信じてしまっているかもしれません。
ですが、それは本当だろうか、とちゃんと問う必要があります。本当に、自分には力が無いのか。
きっと、それなりに、自分には力がある事に気付きます。ものすごい力はないかもしれませんが、全く無いわけではない。抱えた問題を全く解決できないわけではない。何とか出来る事もあるわけです。
過剰に自信を失っていたり、自分を過剰に信じられていなかったりするわけですが、正しく認識する事によって、それなりに力がある事が分かります。
そして、多少は自信を持っていい事も分かります。そうする事で、自己効力感は、正しい程度に、感じていいという事が分かります。
そういうわけで、自分が何を求めているのか、という事を考えてみると、安心感や自己効力感を求めているという事に気付きます。ですが、それは、更なる問いを続ける事で、それなりに安心感を持っていいという事、自己効力感を持っていいという事が分かります。
その理解だけで、かなり落ち着きます。
自分が何を真に求めているのか。その事について考え、問い続ける事は大切です。