人が集まって、話をしたり、語らったり、食事をしたり、元気づけ合ったり、慰め合ったり、計画を立てたり、休んだり、何かを作ったり、そういった事をやるわけで、基本的に、人はそういった事が好きなんだと思います。
そういう場所は、色んなところに在って、人はそういう場所を作るのが好きなんだと思います。
場を作る。昨今でも、コワーキングスペースやコミュニティスペースなど、そういう場所がビジネスになるわけです。
ビジネスでなくても、普通に、普段の生活で、家の中にも、家の外にも、言えば、会社でも職場でも、カフェでも、車の中でも、ありとあらゆる場所に、そういった場を作っているわけです。
その場所というのは、目的があるわけですが、目的があり過ぎないのも良くて、むしろ、目的が無い事が良いとも言えるわけです。
何をやってもいいし、何もやらなくてもいい。そんな、可能性に満ちている、そういう場所です。
ただその場に来て、その場に滞在して、その場を去っていく。それでも、それだけで、案外その場は成り立ったりするわけです。
でも、そのポテンシャルは計り知れず、そのような場所で、自然と、意図せず、面白いアイデアが生まれます。
そもそも、そのような場に居たい。そういう事でも良いわけです。数人で集まって食事をして、お話をして、お酒やコーヒーを飲んで、リラックスして過ごす。それで、十分楽しいわけです。至福という言い方もあり得ます。
むしろ、そのような場を作る事が、また、そのような場に居る事が、人間の目的と言っていいくらいです。
そういった場では、人は安心し、安定し、落ち着き、リラックスし、癒され、育まれるわけです。
そして、同時に、そのような場が、何かを始める場になるわけです。また、再出発する場所にもなるわけです。そこに居る事が目的であるとともに、そこから出発する事も目的であるという事です。
人は、一方で、旅をします。まるで、旅をする事も、生きる事も目的のようです。旅をし、冒険をし、あるか無いか分からない、何らかのゴールを目指すわけです。
その場に居て留まる事も目的であり、旅立って冒険に出るのも目的です。人は、ある場所に定住したり、移動したりする生き物であるわけで、どちらも目的であるわけです。
ですが、再出発し、旅に出て、また、そのような場を求めるわけです。そして、そのような場を作るわけです。また、戻ってくることもあります。ですが、やはり、いつだって、そのような場が好きなんです。