人は、フィードバックが大切だと感じます。いつも、今の事に囚われたり、これから先の事ばかり気にしたりして、焦って、不安で、余裕が無くなりがちです。時には振り返る事も大切です。
人は、焦ったり、不安になったりすると、今の状態に飽きてしまったり、辛くなったりして、そして、今の状態から違う状態に脱したい、変わりたいと思ってしまいます。
人は飽きやすく、変化を求める気持ちがあるから、そうなるのも自然ではあるのですが、本当はちゃんと変化しているんです。自分には気づきにくいですが、ちゃんと変化はしているんです。
確かに、変化にかかる時間はゆっくりかもしれません。地球が自転しているスピードが確認しにくいように、自分が変化している事も気付きにくいわけです。
ですから、最近までの自分の変化について、ちゃんとフィードバックをしてみるんです。ちゃんと、変化し続けている事に気付くはずです。
その為にも、ジャーナリングは有効です。ノートに向かって、最近自分が思っていた事について書き出してみるんです。自分が考えていた事について書き出してみるんです。きっと、色々と、思っていた事、考えていたことが出てくるはずです。
そして、その作業を通じて、自分が変化している事に気付くはずです。
例えば、昨日の事について思い出してみるんです。また、一昨日の事について思い出してみるんです。案外、1日2日で変わっている事に気付きます。
3日前だと、随分変わっているはずです。
一週間前と今日とではどうでしょう。覚えていない、という事もあるかもしれません。ですが、一週間前から今日まで、この一週間、間違いなく変化しているはずです。
でも、確かに、その変化のスピードは遅いかもしれません。ですが、それが人間の変化のスピードなんです。まるで、カタツムリが這って進むようです。ですが、確実に、カタツムリの這ってきた痕跡は残っているわけです。
何でもいいんです。例えば、仕事についても、一週間前の状況から随分と進んでいるはずです。
仕事でなくても、家の事でも、一週間前と今とでは全然違う状況です。
やりたいと思ってきた事も、一週間たてば少しは進んでいるかもしれないし、習慣として継続してきた事もちょっとですが継続の成果が出ているかもしれません。
一週間前に読んでいた本が、すでに読み終わっているかもしれませんし、悩んでいた事が実はすでに解決していて、悩みの内容が変わっているかもしれません。
人は常に変わっているんです。ですから、ちゃんとフィードバックをするんです。そうする事で、自分自身が変化している事に気付いて、心に余裕が生まれます。