毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

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エンターテインメントを支えているものは何か。物語と意味の生成。

もはや現代は、アメリカの資本主義経済をはじめとして、エンターテインメント産業が経済を支えていると言っていいほどの状況です。一体、エンターテインメントを支えているものは何だろうか。

エンターテインメントとは何か。それは、例えば、映画であり、ドラマであり、音楽であり、漫画であり、アニメであり、小説であり、ゲームであり、つまりあらゆる形式の物語であるわけです。エンターテインメントとしては、スポーツももちろんそのうちに含まれ、物語に似た体験をくれるわけです。

映画の物語は、その内容によって観ている者の想像力をかき立て、自分の中に強烈なイメージを形成するわけです。それは、生きるエネルギーとなり、生きる力となるわけです。

もちろん、それらがゲーム体験でも、音楽体験でも、スポーツ観戦の体験でも、あらゆるエンタメ体験を通して得る事が出来ます。

自分自身が、ゲームの主人公としてゲームの世界に没入し、強くその物語を感情とともに体験出来れば、それは心の中にイメージを形成し、そして、生きる意味を与えてくれるわけです。

人は、想像性を発揮する事が生きていく上で重要です。物語は人間の想像性を豊かに発揮させてくれますから、これによって意味が与えられるわけです。

エンターテインメントは、もはや経済の一部であり、というか、大部分であり、ビジネスとしても、仕事としても、労働としても、重要な産業となっています。

人々にとっては、もっとエッセンシャルワーカーとしての仕事、医療や福祉、介護などが、仕事として、労働として重要であると思われるのですが、経済が人々の営み、人々の暮らし、生活を支えているとすれば、経済の大部分を支える産業としてのエンターテインメントが、むしろどんどん重要になってきているように思えます。

事実、スポーツのプレイヤーが人々に与える影響は大きいし、将棋の棋士が与える影響も大きいわけです。もちろん、あらゆるエンターテインメントのコンテンツもそうであるわけです。

その意味では、今後のバーチャルリアリティの産業は益々発展していく事が予測できるわけですが、一方で、人間は身体から成り立っている事には変わりはないわけですから、人間が求めている想像性や物語も、身体性が基盤であるわけです。

とは言え、現代のエンターテイメント産業の状況を踏まえると、今後ますます発展する事は間違いなく、それは人間が生きる意味、つまり、物語を求めている事に支えられている事も間違いないわけです。