人は無意識に比較をしてしまう生き物です。人は、他人を見てそこから色んな事を学んで生きていく。そういう生き物ですから、どうしても人と自分を比較してしまう。
それは人として普通ですから、仕方がないと言えばそうなのですが、あまりに無意識に人と比較ばかりしていると、その比較によって劣等感を抱いてしまってつらくなってしまいます。自分で自分を否定してしまうわけです。
もし幸せに生きていきたいんだったら、他人と比較していてはいけません。人と比較をして、自分の方が優れているとか、自分の方が劣っているとか、そういう中で生きていくと、当然苦しくなります。
比較によって自分の方が優れている事を確かめて、それで安心して生きていく。そういう事もできますが、それは一時しのぎであって、結局いずれ苦しくなります。
比較によって否定してしまうのが嫌だけど、比較によって肯定されればそれでいいかというと、そうではありません。比較の世界の中でいる限り、ずっと苦しさは付きまといます。
自己否定が嫌だからと言って、自己肯定すればいいかと言うとそうではありません。結局仕組みは一緒ですから、何か自分が比較で否定されるような事があると、すぐにつらくなります。自分以外の何か、他人に依存してしてはいけません。
ですから、比較の世界を生きるのではなく、また、自己否定や自己肯定の世界を生きるのではなく、自分の価値観で生きていくんです。
比較に無意識に囚われていると、自分の価値観を忘れてしまいます。自分の価値観をないがしろにしてしまいます。
自分が何に価値を感じているのか、どんな価値を大事にしているのか、そういう事をちゃんと意識出来ているなら、容易に比較に流されません。
人は独りで生きていくというわけではありませんが、自分の価値観を大切にして、自分の道を生きていく生き物です。
自分の価値に向かってそれコミットして生きていくんです。他人は関係ありません。まずは自分が自分として生きていくんです。その構えが必要なわけです。
他に何かに支えてもらうのではありません。また、他の誰かに支えてもらうのでもありません。もちろん依存するのでもありません。自分で自分を支えるんです。
その為にも、自分の価値観を日頃から確認するんです。見直しをするんです。そうする事で、人との比較から離れて、自分の価値を大事にして生きる。
他人は関係ありません。比較も必要ありません。自分の価値観こそが大事です。それにコミットして、まずは自分独りで生きていくんです。