人が生きるというのは、例えば、「価値創造」と「問題解決」と両輪で回っている。そう思います。
ただ単に問題解決するというのでは、人生は進めていけません。何のために問題を解決するのか。それが価値を創造するという事でなければならない。そういう事です。
だから、自分にとってどういう事に価値があるのか。そういう事を考える事がとても重要です。
言い方を変えると、自分にとって大して価値が無い事に対して、その問題を解決しても、全然自分をドリブンしません。
自分にとってどうでもいい問題を解決しても、それは自分をエンハンスしてくれません。
その問題が自分にとってどうしても解決したい問題の場合は、問題解決する事によって満たされます。少なくともそのような問題を解決するべきです。
例えば、世界が平和になる事は価値ある事と言えますが、その事に価値を感じているなら、その問題解決にはコミットできます。
ですが、仮に、自分にとってSDGsがどうでもよければ、その問題解決にはコミットできません。
価値というのは、自分にとって意味ある事で、自分にとって意味ある事を創造する事、また、追求する事は、問題解決の対象になります。
例えば、恋愛を例にすると、自分が誰かと恋愛しているとき、その恋愛には価値があり、意味がありますから、恋愛を実りあるものにする事というのは、価値創造のために問題解決のうちとなります。
逆に言えば、その人に恋愛していないのに、その恋愛を実践しようとするのは、価値創造のための問題解決にはなりません。そもそもそれは恋愛でも何でもありませんし、意味もありません。
その価値は、自分こそが分かっていて、信じていて、支えているものです。その為であれば、自分の手段としての問題解決の力を発揮できるわけです。その為の問題解決です。そうでない問題解決は、苦痛でしかありません。
その意味で、自分の仕事を価値あるものと信じられていなければ、それは自分の問題解決力を発揮する事多大な苦痛を感じます。
価値創造というのは、この場合、自分の好きな事とも似ていて、自分の好きな事の為に問題解決をする。それは正しい問題解決の方法であり、それこそ人間の知恵の使い方と言えます。
ですから、自分にとって価値とは何で、そして、自分にとってどんな価値を創造するか、そして、その為にどのように問題解決するか。生きていく上でとても大事な考え方です。価値の無いものに問題解決をするのは苦しい事だし、だからこそ、好きな事、愛する気持ちを大切にして、その為に人間の持つ知恵、問題解決力は使っていくべきです。