何か、落ち着きが無くなってきたら、心を止める。心が逸ってきたら、心を止める。呼吸を止めるというのではなく、心を止める。心を止めるというと語弊があるかもしれないですが、実際は頭の中の流れをゆっくりにする。そういう事です。
言い方を変えると、頭の中の思考のプロセスがゆっくりにする。これに近いかもしれません。
落ち着きがない、焦る、心が逸る、こういうのは、不安や恐れを抱く事につながったりします。もしくは、それらの根底には、不安や恐れがあったりもします。そういった事が、心を苦しくする原因になったりします。
ですが、心の状態というか、心の中の流れをゆっくりにしてあげると、案外、落ち着きを取り戻せたり、焦りを抑えたり出来ます。それと同時に、不安や恐れも軽減したり消失したりします。
だから、その為にも、心を止める。心の動きをゆっくりにする。そういう事です。
そうする事によって、ひとつに、今の不安や恐れの原因となるものを認識する事が出来ます。ゆっくりと自分の内面に向き合って自分の不安や恐れについて、考える事が出来ます。それだけで十分に楽になります。
また、そのように、自分の奥底に不安や恐れの原因がある事を自覚すると、それについて対処しやすくなります。頭の中で、どう対処するか、考えやすくなります。
そして、心を止めるように、ゆっくりにすると、思考を安心して巡らせることが出来ます。慌ただしく考えるのではなく、心を落ち着かせてゆっくりと考えるという事です。
ゆっくり考える事はとても大事です。そうするだけで、考える力が飛躍的に上がります。慌ただしい中で考えても、考えるパフォーマンスは低いままだし、また、大して良い考えは生まれません。
ですから、何より、心をゆっくりにして考える事が大切なのです。
いかに人の心は慌ただしいか。逸るものか。そして、落ち着かないか。
世の中の過剰の情報も、日々起こるたくさんの出来事も、出会うたくさんの人たちも、頭の中に慌ただしさを引き起こし、逸る心を生み出します。そして、不安や恐れを抱かせます。だから、それをそのままに任せていてはいけません。心をゆっくりにする事は大事です。
そういうわけで、心が落ち着かなくなった時、心が逸ってきた時、また、不安や恐れを感じる時、心を止める事が大切です。心をゆっくりにする事が大切です。そうする事で、心が落ちついて自分に向き合う事が出来、不安や恐れも軽減します。そして、心がゆっくりになる事で、より良く考える事が出来ます。