毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

漠然とした「未来」より、「今」に対する感度を上げて集中する。

人が不安になる原因というのは、自分からたいてい遠いもので、そのひとつが未来です。ある程度はっきりとした未来ならまだましですが、この先どうなるか分かっていない未来について思い悩むのは、本当に役に立たない事が多いし、不安の原因になります。

 

確かに人間は、曖昧なものをはっきりとしたものにしようと、色々と推論する生き物ではありますが、そういう事をそのままにしておくと、本当に疲れ切って精神も不安でいっぱいになります。

 

未来に関しては、もちろんネガティブなものだけではなくて、ポジティブなものもあるから、「夢や希望を持つ事が大事」というのは、逆の意味で、それが漠然としても、漠然とした夢や希望のある未来は、自分に安心させてくれます。どうせ漠然としたネガティブな未来について思い悩むなら、ポジティブな未来に塗り固めた方が良いとは思います。

 

ただ、どうなるか分からない遠いもの、未来に色んな事を期待するのは、いつまで経っても手の届かないものに期待する事になるから、それは過剰になりがちで、ずっとそれを追いかけないといけなくなります。

 

また、未来に対する安心にあまりに身をゆだねると、その安心の為に、あれもこれも備えておかないといけなくなりますから、それも過剰な所有になって、生きるのに疲れます。安心できるものをいくら所有しても足りない、という感じになります。

 

だから、漠然とした未来に期待する生き方より、もうちょっとはっきりとした「今」に近いところを大事にした方が良いと思います。明らかな事として言えるのは、未来があって今があるのではなく、今があって未来があるって事です。

 

むしろ大事な事は、「今」ある、また、「今」の周辺にある良いもの、喜び、面白いものを見逃さないっていう事です。ちょっとした事に、丁寧に目を向けていくって事です。

 

今飲んでいるコーヒーが美味しいとか、コーヒーを飲んでホッとするとか、そういうちょっとした喜び、楽しみ、ひとときを見逃さず味わうという事です。そうしないと、美味しいものも、良い出会いも、自分の感覚器官で感じ取った色んなものが全部無いものになってしまいます。感じる力の感度を上げて、目の前の事に集中する事です。

 

そういうわけで、漠然とした未来に振り回されて不安に苛まれずに、今を大事にして、今に対する感度を上げて、今に集中する事がとても大切です。今に集中すると、色んな良いものが見つかります。それはちょっとしたものかもしれませんが、それが良いんです。