毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

ウェルビーイングと身体。ポリヴェーガル理論・運動・雑事

ウェルビーイング(Well-being)は、生きていく上に最も重要だと思っているわけですが、この事に関して思っている事について書いてみようと思います。

 

ウェルビーイングという事で、身体の健康だけでなく、人として、人間として、より善く生きていくという事を目指したいわけですが、その中で問題になるのが、頭の中で起こっている事です。色んな事を考えたり、悩んだりする事です。そして、頭の中で考えた事を実際に行動に起こしたり、また、十分に考えきらずに無意識に行動したりする事です。そのような事を考えていくと、頭だけでは、どうにも、ウェルビーイングに生きるという事は難しく感じるという事です。

 

最近、ポリヴェーガル理論について考えるようになって、ますます身体へのアプローチが重要だという事を凄く感じています。ポリヴェーガルとは、多重の迷走神経という意味で、自律神経系や迷走神経についての身体の理論です。ここで言う迷走神経とは、交感神経系とか副交感神経系とかというものを含んでいて、脳と内臓や顔などを双方向につなぐたくさんの神経系の事です。脳からのトップダウンの情報伝達もありますが、大半の迷走神経は脳へのボトムアップの情報伝達です。迷走神経は基本的に無意識下で働いているもので、人間の脳による認知がほとんど及ばないものです。せいぜい呼吸などです。逆に言えば、瞑想神経は、無意識下で脳への認知や思考に作用するものです。なので、瞑想神経を含む身体全体の事を中心に考えなければ、脳がちゃんと働かないので、人間として、ちゃんと生きていけないという事になってしまいます。

 

そうなると、ウェルビーイングを目指す上でも、身体にアプローチする事はとにかく大事です。悩みや不安を頭の中でどうにかしようとしても、もう遅いという感じがします。それよりも以前に、無意識下で、身体が不安を感じ、悩みを作り出している感じです。なので、身体の状態は常に良い状態に保つというのが、まずはやるべき事となる気がします。

 

なので、私は習慣として、筋トレとか体操とか、その他、生活の中で出来そうな運動を取り入れているわけです。ある意味、大袈裟ですが、日々リハビリと言った感じで、身体にアクセスして働きかける事が重要だと思ってやっています。

 

そういう意味では、家事や雑事が、とても意味があるという事が分かってきます。結局、あれこれ悩むより、身体を常に動かし続けて、身体の状態を良くしておく、これが最も基本的な事、という感じがします。仏教でいうところの「作務」、様々な毎日の雑事の事ですが、この実践が最も大事というわけです。

 

そんなわけで、ウェルビーイングに生きるには、ポリヴェーガル理論の観点から、頭でどうにかしようとするのではなく、身体を中心に考える事が大事だと思います。そして、運動や雑事など、身体を動かす事を習慣として、生活の土台とする事が、とても重要だと感じています。