毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

ポリヴェーガル理論から考える「社会交流」する状態について。安全・優しい気持ち

最近、ポージェスの「ポリヴェーガル理論」に関する本を読んでいるのですが、人間の迷走神経、特に、横隔膜から上の、心臓や顔付近に接続する有髄の迷走神経の働きがとにかく重要で、それらの働きによって、人間がより心地良く、そして、より良く生きていけるという事が解説されています。

 

そういう意味で、人がウェルビーイング(Well-being)に生きるという事に関して、ポリヴェーガル理論はとても有効だと感じます。

 

ポージェス先生は、そのような良い状態を「社会交流」する状態と呼んでいます。社会交流するとは、人と楽しく会話をしたり、一緒に食事をしたり、また、音楽を聴いたり、一緒に歌ったりする事で心地良い状態になることと言っています。

 

心臓は呼吸に関係していて、息を出すときに有髄の迷走神経が関係しています。だから、リラックスして呼吸をする事はとても大事です。

 

同じように、喉頭咽頭筋もこの迷走神経の働きに関係していて、声を発するときに使われています。だから、人と仲良く楽しくおしゃべりする事は大事だという事になるし、また、食事をするときも口や喉を使っているので大事です。もちろん、楽しく歌を歌う事も大事だという事になります。

 

耳の中耳筋の、音を聴くという働きも同じです。楽しく音楽を聴く事はとても大事です。

 

そして、何よりも大事な事は、安全、安心な状態である事が大切だという事です。身体が安全、安心と感じていないと、今上で言ったような楽しく会話する、楽しく食事する、楽しく歌う、といった事が出来ません。

 

戦争状態になって、身に危険が迫っている時に、社会交流する状態は生まれません。だから、より良く社会交流する事の前に、その前提として、安全、安心の状態を整える事が、とにかく大事です。

 

そういう意味で、家を安全で安心できる環境になるように整える事は大事だし、安全で安心できると思える人たちと付き合う事も大事です。

 

また、社会交流する状態とは、結局、「優しい気もち」になっている状態が大事だという事も言っているように思います。日常でいつも不安やストレスを抱えていたり、イライラしていたり、怒っていたりすると、優しい気持ちにはなりません。

 

優しい気持ちでいられるようにするにはどうすればよいか。それを考えていくと、自然と安全、安心の暮らし、生活を整えるようになると思うし、周りの人たちと楽しく会話したり、食事をしたりする事になっていくと思います。独りで過ごすときも、そういう気持ちで過ごす事を心がけるようになっていくと思います。

 

そうする事が、幸せを感じて、ウェルビーイングに生きていく為には良いように思います。