毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

ハミングは音楽療法として良い。ポリヴェーガル理論から考える。

このところ、ポージェズの「ポリヴェーガル理論入門」の本を読んでいます。自律神経系のうちの、進化的に新しい有髄神経系の迷走神経について着目した本で、ポージェス先生の言う「社会交流的行動」を司る神経系である迷走神経系を活動させることが、豊かに心地良く生きていくのに大事であるという事がよく分かります。

 

人間の身体の迷走神経の繊維は、その80%が感覚神経で、残りの20%が運動神経だそうです。そして、運動繊維のうち、6分の1だけが有髄化されているという事です。計算すると、20% × 1/6 = 1/30 ≒ 3%が社会交流の迷走神経という事になります。また、自律神経のうちの80%が感覚というわけですから、この割合を見ると、人間はいかに受動的かという事を感じさせます。

 

知覚系の迷走神経は、横隔膜より下の内臓系から脳幹へ向かって、運動神経の迷走神経は、脳幹から横隔膜より上の臓器に向かって情報を伝達しているそうです。また、有髄で運動系である社会交流の瞑想神経は、呼吸を司る心臓の他、喉頭咽頭筋、耳の奥の中耳筋、顔面神経など、頭や顔にも情報を伝達するそうです。

 

私たちの表情や声が、実際に社会交流するときに使われているという事がよく分かります。確かに、笑顔で会話したり、穏やかな歌を歌ったり聞いたりしたときに心地良くなります。

 

ポリヴェーガル理論では、音楽療法の重要性も言っています。穏やかな音楽を聴いたり、コーラを歌ったりするのは良いそうです。

 

そう考えると、独りで出来る事として、歌を歌うのも良いですが、ハミングなんかも凄く良いんじゃないかと感じます。ハミングをするとき、息を吐きますし、喉も使いますし、自分の耳も使います。穏やかで抑揚のある高音=高周波の音声というか音が、母親が子供に優しく歌を歌ってあげる時のように、凄くリラックスして気持ちが社会交流する状態になるようです。

 

最近、朝はボーカルの無い、比較的穏やかな音楽をBGMのようにかけていますが、これに合わせて、軽く数分ハミングしてみました。息を出すときの鼻と喉が振動する感じと、頭の内部全体が共鳴する感じがあって、凄くリラックスして心地良さを感じました。きっと、音楽療法としてハミングは凄く良いんだなと実感しました。

 

そういうわけで、今後、このハミングを普段の生活に取り入れたいなと考えています。きっと健康の維持、疲労感の回復やメンタル面の回復にも効果があると思います。そうやってハミングを生活に取り入れる事で、上手く自己調整して、前向きに元気に生きていけるように感じています。