毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

ハイデガーの「世界-内-存在」から、感情や生きる目的について考える。

生きる目的やミッションを考える上で、そもそもその前に、人間はどのような状態にあるのか、状況にあるのか、そこから考えていきたいと思います。

 

ハイデガーの「世界-内-存在」というのがあります。人間をはじめとする存在者は、まず世界があって、そのうちに存在しているという事です。世界があって、その中で、それをコンテキストのようにして、人間は生きているという事です。そして、それに基づいて、自分の身体を通して、自分たち人間の意識や、自分自身は存在している、生きている、と言えます。

 

人間は主観的な世界を生きていますが、それも、世界を前提として、その中で、自分の身体を通して、自分の意識や主体を形成し、そして、主観的な世界を創造しています。

 

この時、自分自身にとって、自分の身体や心、感情が重要な役割を果たします。世界の中で、身体や感情を通して、自分自身を創っています。

 

また、世界との関わりについてですが、世界といかに関わるかというより、ある意味すでに人間は世界に関わられていて、人間は世界とつながっているかのように、世界と一体化しているかのようにその内に属していて、その世界の中に、それをコンテキストにして存在しています。なので、世界と関わる事は、意識せずとも為されていると言えます。

 

世界の内の存在者としての人間は、ただ存在している事によって為されている関わりを、身体や感情を通したフィードバックにより、自分たちの存在を感じていると言えます。

 

そのように考えると、やはり、生きる目的やミッションを考えていく上では、日常の中で、感情がポジティブに動く事柄から、生きる目的というものを設定する事になるように思います。

 

目的やミッションとはステートメントですから、意識的に言葉として形にする、表現するものではあります。ですが、無意識には、感情の動きの中にすでに生きる目的を持っているように思います。ただ、それを読み取る、引っ張り出すだけとも言えるように思います。

 

毎日過ごしている中で、絶え間なく感情は動いています。ネガティブな事もあればポジティブな事もあります。そういう心の変化、感情の変化から、自分を突き動かす、意欲が湧いてくる、生きる動機につながるような、そういう事に気付くという事がとても大事だという事です。そして、それらを言葉にしていく事も大事だと思います。

 

そういうわけで、結局のところ、日常の中で、自分の心や感情の動きによく気付いて、よく知っておく、それが自分の生きる目的やミッションを見つける、育てる、そして、作っていく事につながっていくように思います。