漠然と落ち着かず、「このままだと嫌だな」とか、「いつになったら幸せになれるんだろうか」とか、「自分の居る場所はここではない他の何処か」とか、今の自分を良いと思えていなくて、きっと今ではない未来や他の何処かにきっと…と思ってしまっていたりすると思います。
きっと、そういうのは、自分を大事にできていないからではないかと思います。
自分自身に対してもそうだし、自分が居る場所もそうだし、自分の身体もそうです。そういった自分と感じられるものを大事にできていないんじゃないかと思います。
そこで、自分を大事するための実践について考えてみたいと思います。色んな実践があると思いますが、重要な事は人間は「感じる」という事が何よりも重要で、変な言い方ですが、「感じる」事を自分自身がしっかり感じるという事です。
自分を大事にする実践としては、まず自分の身体です。ゆっくりと時間を使って、心身を落ち着かせて、セルフタッチをする事が大事です。セルフマッサージでも、セルフストレッチでも良いと思います。自分で身体に触れると、触れたという感覚を感じます。優しく触れると、その触れた皮膚の感覚からのフィードバックを感じて、心地良さがもたらされたりします。感じるとはある意味フィードバックであり、自分で自分の身体に触れたら身体が触れた事をフィードバックとして返してくれるという事です。強くガサツに触れれば、不快で痛いという感覚を返してきますが、優しくゆっくり触れれば、心地良いという感覚を返してくれます。
このような「感じる」フィードバックを人間は基本的に求めているように思います。
その意味では、自分の場所も同じです。自分の家の中を、心を穏やかにして、リラックスして、感じてみるのも良いと思います。リラックスしていないとそのフィードバックを感じるのは難しいので、落ち着いている事は重要だと思います。そのようにして過ごすと、自分の場所を感じられると思います。自分がここにいると感じる時に、場所からフィードバックが心地良く感じられると、それはその場所が心地良く、自分の居場所だと言えると思います。
そのようにして、自分の身体や自分の居場所に対して、自分で触れたり感じようとしたりしるとフィードバックが返ってきます。フィードバックで感じる何かは、自分が感じているという確かなもので、自分自身を感じられます。自分自身を感じる事が自分を大事にする事につながります。心地良いと感じられるときは、自分を大事にする実践が上手くいっている時だと思います。
人と関わるのは、フィードバックを感じたいからというのはあると思います。世の中に関わろうとするのもフィードバックを感じたいからです。
「感じる」というのは自分の中の確かな事なので、他人や自分以外の何か、世の中と関わる事で自分を確かなものとして感じたいわけですが、自分を大事にする事は、自分でも出来ないわけではないと思います。
そういうわけで、自分を大事にする実践という事のお話しでした。自分の身体や居場所からの「感じる」フィードバックが自分を確かなものにして、心地良さをもたらしてくれます。それが自分を大事にする事につながると思います。