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ポリヴェーガル理論から、不安で憂鬱な朝の過ごし方について考える

朝起きてからしばらく、身体の疲労感があったり、メンタル的に気分がネガティブになりがちで不安だったり憂鬱だったりする事ってあると思います。そして、朝のそういう心身の状態をそれに任せて過ごしていると、なかなか1日を始めるのが難しいという事もあるように思います。

 

そこで、最近注目しているポリヴェーガル理論を参考にして、朝の過ごし方について考えてみたいと思います。

 

身体が重くて疲労感でいっぱいの朝は、たいてい気分もネガティブになりがちだと思います。ポリヴェーガル理論では、鬱状態のような自分の活動をストップさせようとする背側迷走神経系が一番優先的に、次に、警戒状態、闘争逃走反応に関連する交感神経系、そして、最後に、リラックスして安心感があって社会交流したくような状態の腹側迷走神経系が活性化しやすいようになっていると考えられています。だから、気分がネガティブで憂鬱な感じや不安や焦りの感じになっているのは、背側迷走神経系や交感神経系が活性化している状態になっていて、腹側迷走神経系はあんまり活性化していないという事になります。

 

だから、心もしくは頭の中で、不安や焦り、憂鬱な事につながる事に囚われて、ずっと考えていると、身体は自然と、背側迷走神経系や交感神経系が活性化している状態に傾いていくように思います。

 

その点から考えると、朝に頭の中で不安感や憂鬱感がいっぱいの時は、それを放っておかず、意識的に、注意をポジティブな事、安心を感じる事、社会交流するような気持ちになれる事に向けていった方が良いように思います。

 

また、セロトニンに関する一般的な考えでは、太陽光を浴びたり、歩行や咀嚼などのリズム運動をしたりするとセロトニンが分泌されて、気分がリラックスしてポジティブになると言われています。その事から、朝は頭であれこれ考えて何とかしようとするのではなく、身体を動かしてあげる事の方が良いように思います。だから、朝は身体が重くてだるくても、できるだけ体操など身体を動かして、太陽光も浴びて、過ごす方が良いという事になります。しばらく憂鬱でも、身体を動かし続けると、徐々に気分は上向いていくはずです。

 

気分が、リラックスして安心を感じる状態になるという事は、自律神経の状態も、背側迷走神経系や交感神経系が活性化している状態から、腹側迷走神経系が活性化した状態に変わっていくという事を意味していると思います。

 

そういう意味で、憂鬱な朝、不安な朝は、あんまり頭で考えてどうにかしようとせず、身体にアプローチする方が良いと、あらためて思います。たいてい、起きてから何か身体を動かして過ごしていると、1時間程度すれば、気分も前向きになっている事は多いように思います。

 

ポリヴェーガル理論では、腹側迷走神経系が活性化した、社会交流するような身体の状態にある事が、人間が生きていく上では大切で、その状態は心に関しても気持ちや気分も人間にとって快適で良い状態です。そのような考え方に基づいてアプローチしていけば、より心地良く、憂鬱や不安から解放されやすい朝を過ごせるように思います。