毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

ウェルビーイングとポリヴェーガル理論。人に優しくあることが心地良い。

ウェルビーイング(Well-being)は、自分の生きていく目的である事は相変わらず変わらないわけですが、自分にとって良い事、良くある事とは、一体どういう事なんだろう、また、一体どういう事をしたらいいんだろうという事について、ポリヴェーガル理論から考えてみようと思います。

 

ウェルビーイングというのは、自分自身の身体や健康だけでなく、自分の生き方や価値観、自分自身にとってのあらゆることについて、良い状態である事だと思います。

 

例えば、良い事をしたい、みたいな事ってあると思いますけど、そういうのってとても良い事だと、普通に思います。良い事っていうのは、自分にとってもそうだし、自分の周りの人たちに対してもそうだし、世の中に対してもそうだと思います。自分以外の事について良い事をするというのは、普通に気分の良い事で、心地良い事です。

 

仕事も、基本的には、そのような仕組みになっているはずで、人や世の中にとって良い事、役に立つ事、利益になる事が仕事になります。そうでない場面は実態としては各所にあるようにも思いますが、基本的にはそうです。

 

また、自分に対してだけではなく、自分の周りの人にも、優しくある事、優しくしたいと思う事も、結局自分にとって良い事だと感じます。人に優しくなれると気持ちが良いという事です。これは、ウェルビーイングと言ってよいと思います。

 

出来るならいつだって人は、人に優しくありたいわけですが、自分の事に精いっぱいで、自分以外の人、自分以外の事に優しくなれる余裕がなく、自分の事ばかりになる。人に優しくなれない自分がいるわけですが、それでも、人に優しくあった方が絶対に心地良いし、そういう自分でいたいと感じます。それは、そうする事が、そうある事が、自分にとって心地良いからです。

 

ポリヴェーガル理論では、自律神経系を3つに分けて、進化的に最も古い背側迷走神経系、次に古い交感神経系、哺乳類に見られる進化的に新しい腹側迷走神経系があると説明されています。背側迷走神経系は、ネズミの死んだふりやうつ状態、かたまり、を引き起こす自律神経系、交感神経系は、闘争・逃走反応、腹側迷走神経系は、「社会交流」とポリヴェーガル理論の中では呼ばれている、人にとってレジリエンスのある、安心した状態につながる自律神経系です。

 

3つ目の、腹側迷走神経系の活動を促していく事が、自分自身が安心感に包まれ、心地良く生きていく上で大事なわけです。そして、それが社会交流につながるという事です。

 

そのような事を考えていくと、社会交流していく自分、人に優しくなれる自分というのは、ポリヴェーガル理論で言うところの、腹側迷走神経系の活動を促進させていくという事に関係がある事になります。哺乳類の進化も、親が子を守り育むように、そのような方向に進んできたというわけです。

 

人に優しくあるという事で、利他的な事をする事が大事というのもありますが、どちらかというと、自分自身が自分や自分以外の人や世の中に優しくなれるような、そういう自分になる、という事の方が大事だと思います。結果的に、その振る舞いが利他的かもしれないですが、ポイントは、自ら自分や自分以外の人たちにも、良い事、優しくあることができるようになる、という事だと思います。

 

それが、結局自分にとってのウェルビーイングにつながると思います。そういうわけで、自分や自分以外の周りの人、世の中に対して優しくあるような自分を目指す、そういうウェルビーイングを目指して、生きていきたいと思います。