毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

仕事や会社は「想像の共同体」。自分なりに理解して解釈して多様に働く。

私は会社で会社員として働いています。会社員として働いて15年くらいは経っているように思いますが、いまだにどのように働いていったらよいか分かりません。それが正直なところです。自分も含めてですが、周りの人と仕事をしていて、本当に人の働き方とは多様です。

 

人は公的であれ私的であれ、色んな種類の仕事にして働いていて、それぞれの仕事場での働き方は、その仕事の性質の影響を受けるとは思いますが、働いているのは結局人ですから、その人の働き方が凄く反映していると感じます。

 

会社だと、会社にはある目的があって、こういう事を目的に働いてくださいという理念みたいなものや、具体的な結果、成果などの目標があると思います。それらをしっかり達成していく事によって会社としての利益を出して、会社は繁栄や発展をしていくと思います。その意味で、そこで働く人たちにはあまり好き勝手働かれてしまうと、とたんに、会社として存続できなくなったりします。その意味で、そこで働いている人は、その会社のゴールや周りの人たちに上手く方向性を合わせながら、やっていく必要があります。

 

ですが、働いている人が増えれば増えるほど、会社の目的や目標がまるで人の数に応じるように細分化され、曖昧になっていきます。また、周りで働いているみんなが何を考えているかも、分からなくなります。

 

だから、会社のような共同体の規模が一定レベル以上大きくなると、働いているひとりひとりは、その会社の目的や目標を、自分なりに想像し、解釈するしかなくなります。ベネディクト・アンダーソンの「想像の共同体」のしくみです。

 

近年は特に、インターネットをはじめとして、あらゆる情報が飛び交っていて、ますます、どのように働いていくのかや、自分の働いている会社の目的が、分かりにくくなっています。情報が多すぎて、どの情報、どの人の話があてになるか、信頼に足るか、分からない状況です。

 

人間は、主観的な生き物ですから、いかようにしても、自分なりにその仕事、その会社を、想像し、把握し、解釈するしかありません。その上で、周りの人たちと、上手くコミュニケーションを取りながら、言い方を変えると、交渉をしながら、やっていくしかありません。

 

また、人の考える事、思っている事は人それぞれです。その人個人の性質は、想像する共同体としての仕事や会社に、強く影響します。だから、ますます、働いている人たちの仕事や会社に対する理解や解釈は多様になります。もはや、仕事場は、人は何に向かって働いているのか分かりません。

 

そのような意味で、仕事や会社は、想像の共同体であり、自分なりに、理解し、解釈するしかありません。それが実態であり、みんなそうやって働いています。でも、言い方を変えれば、人は多様であり、そうなるのは当たり前の事です。結局のところ、自分なりに理解して解釈して、自分の思うように、信じるように働いていくという事で良いのではないだろうかと思います。