毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

朝は何故つらく、日中はマシなのか。気分と意識について考える。

朝起きてしばらくの間、憂鬱感や不安感でつらいという事はないでしょうか。そして、日中働いたり、出かけたり、家事をしていたりするとマシになっていて過ごしやすくなる事ってないでしょうか。

 

今回は、朝の憂鬱や不安、日中活動している時の状態について、気分や意識の観点で考えてみたいと思います。

 

基本的には、「意識」の状態が問題になのではないかと思います。朝目覚めた時、まだ自分としての意識はまどろんでいて、意識は不明瞭です。そこにあるのは、寝ている状態から目覚め始める時の、気分です。意識はまだ不活性で、まだ無いような状態です。だから、朝の目覚め、朝の始まりは、気分の中から始まります。

 

意識は、無意識と意識に関してよく話をされますが、この場合、明確に目覚めている状態の意識を「意識」と捉えるなら、「無意識」は意識の覚醒度が低く、気分の寄与が大きいように思います。

 

だから、朝、憂鬱な中、頑張って起きて、太陽の光を浴びたり、身体を動かしたりしていると、身体が目覚め始めて、憂鬱な状態が軽減したりします。それは、セロトニンノルアドレナリンが分泌されて、意識の覚醒度が上がってくるからだと思います。意識の覚醒度が上がってくると、意識の状態は不安による作用から離れる事が出来ます。

 

マインドフルネスについて考えると、脳のモードは、自分を客観視するサリエンスネットワークモードと言って、憂鬱や不安などの気分への囚われから離れる事を可能する状態がありますが、これは意識のありかを、ネガティブな気分である無意識の状態から脱した状態を言えます。マインドフルネス状態というのは、覚醒度の高い状態で、意識は明確です。そして、無意識の不安な気分を客観視できる脳の状態でもあります。その状態の意識は憂鬱や不安を感じません。

 

日中、活動状態が上がってくると、意識の覚醒度は上がってきますから、不安感のような気分にはさほど振り回されにくい状態になります。だから、仕事でも家事でも、何かに集中して取り組んでいる時は、意識の覚醒度は高く、ネガティブな気分による作用はあまり感じません。その意味で、日中の活動期は朝の憂鬱な気分の時よりマシです。

 

ただ、仕事中でも、何かやっている最中でも、無意識レベルでは気分は自分のそばにありますから、集中力が下がってくると、不安感のような気分による作用を受ける場合もあります。気分は程度は低くてもいつだって自分の中にありますから、良い気分が自分の中にある事は大切です。

 

そういうわけで、結局のところ、意識がどこに置かれているのか、という事が重要という事になってきます。

 

朝の目覚めの時は、まだ意識の覚醒度は低く、気分にまみれたところから意識は生まれてくるので、憂鬱や不安を抱えていると、朝はつらく感じられてしまいます。なので、出来るだけ身体を動かして、太陽の光を浴びるのが良いんだと思います。

 

そして、身体の活動が上がってくれば、意識の覚醒度が上がってきて、意識は気分から離れる事が出来るので、マシになってきます。

 

でも、気分はネガティブなものだけでもありません。自分にとってポジティブで快適な気分もあります。そういう気分もちゃんと育ててあげれば、朝も心地良い気分から始まる事が出来ます。

 

その意味で、自分にとっての良い気分を作り、育てていく事は大事だと思います。そして、意識を身体の仕組みに合わせて、太陽の光や運動などによってその覚醒度を上げて、気分と上手く距離を取りながらやっていく事が大事だと思います。