毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

ウェルビーイングの為には「急ぐ」脳モードは良くない。ストレスと脳疲労につながる。

ウェルビーイングの生き方を考えると、「急ぐ」のは良くないように思っています。それは、「今ここ」をゆっくりとした時間生きるという意味で大事という観点だけではなくて、ストレスや脳疲労の観点からもです。

 

「急ぐ」と、脳の神経系が急ぐために活発になって、緊張状態が持続します。そうすると、気もちも逸ってきます。その意味では、もちろん、上の意味でも、今ここの時間を生きるという状態ではなくなって、まだ来ぬ未来へと気持ちは前に行って、今の自分がないがしろになってしまいます。身体の、特に脳の状態が前へ前への未来に向かおうとするように、自分を急いてくるので、それによって、自分自身常に「急ぐ」脳モードになってしまいます。

 

「急ぐ」脳モードが持続していると、それが習慣化して常態化しますから、それが自分の日常の普通になってしまいます。仕事だけでなくて、家事や日常も、すべての生活が「急ぐ」状態になってしまいます。言ってしまえば、そういう人になってしまいます。急いでいる人になってしまいます。急いでいる人は常に忙しいですから、いつも時間が無い人になってしまいます。

 

いつも急いでいて、いつも忙しい状態は、上でも少し触れましたが、脳がいつもストレス状態になっていて、脳が疲労しています。自分を前へ前へと突き動かそうと、「急ぐ」脳モードがせっついてきますから、常に「今ここ」の自分はありません。心が休まったり楽しんだりする余裕がありません。

 

仕事に関して言えば、そういう急いでいる状態になると、基本的にパフォーマンスは下がります。いつもストレスがいっぱいで脳が疲れていると、イライラもしやすいですし、周りに対しても余裕をもって接せられなくなるし、優しくもなれなくなるし、仕事だと特に、チームワークも良くならないし、みんなとうまくやっていけません。まるで独りで戦っているような状態になってしまいます。

 

「急ぐ」脳モードになって、いつも「今ここ」の自分を無くしていると、自分自身に余裕や喜びの要素がない状態になってきますから、身体や心が持ちません。でも、自分自身を維持するために色んなリソースをかき集めようとしています。安心感が得られないから、安心が得られるのではないかと思って、安心材料としての、仕事の成果を得ようとしたり、お金を過剰に貯めようとしたり、あらゆるものを「所有」しようとしてしまいます。「所有」の問題は、人間が歴史的に築いてきたあまり良くない側面で、みんなで分けて共有する気持ちが失われて、自分だけが安心しようと「保有」「所有」してしまいます。そういう所有物は、結局自分にとっても役に立ちません。現代の身近な例では、買い物依存などはそういう状況に近いかもしれません。

 

そういうわけで、「急ぐ」のは、ウェルビーイングの生き方としてはあまりよくありません。どんなに忙しく感じる時でも、急いでも、自分にとっての良い状態を目指そうとする観点からは本末転倒のような状態になってしまいます。実際、「急ぐ」脳モードになってしまうと、ストレスや脳疲労になって、自分自身のパフォーマンスも下がって、自分だけでなく、周りの人たちにとっても良い状況になりません。ゆっくりとした時間を、本当に目指して生きていきたいと思います。