毎日の習慣や哲学の実践をつづる40代ブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けている40代です。

自動予測する自分をハンドルして人生を進めていく。思考とマインドフルネス。

私は、人生を進めていく上でとても大事な事は、しっかり思考する事ではないかと思っています。ですが、いつも頭の中がごちゃごちゃしていて、思うように思考できず、前に進んでいけないという事ってあると思うんです。そこで、今回は、人間の「自動予測」の性質に注目して、どのように自分を変えていくか、進めていくか、考えてみたいと思います。

 

まず、人間は自動予測する生き物であるという事についてお話しします。人間の予測する性質については、意識に関して最近注目されているAnil Seth教授が、人間の錯覚する性質に基づいて上手く説明しています。例えば、ノイズにしか聞こえない音声を最初に聴いてから、次に、その音声からノイズを無くした音声を聴いて、実際にはそれは人が何かを喋っている音声ではあるのですが、もう一度最初と同じノイズの音声を聴くと、それは単なるノイズではなく、人がしゃべっている音声という事が認識できるというものです。これは、自分は元々これまでの経験によって言語の音声を知っているので、言語の音声がノイズによってはっきりと聴こえなくても自動的に足りない音声の情報を予測して埋め合わせて、結果的に聴きとれるという事です。

 

そういう意味で、人間というのは、ランダムな世界の中でただ反応して生きている生き物ではなくて、何かを知覚するとき、過去の経験に基づいて未来を予測し、それによって未来に向かって前進して生きていく生き物だという事が言えると思います。

 

ただ、この予測する性質というのは自動的に起こる性質で、もっと正確に言うと、「自動予測」する性質です。なので、何かの事象があると、過去の経験に基づいて勝手に自動予測をしてしまいますから、良い自動予測もあれば悪い自動予測もあるという事になります。

 

なので、この自動予測する性質に基づいて考えると、自分の人生をより良く進めていく為に大事な事は、この自動予測に対してしっかり思考する事ではないかという事です。過去の経験から、人は色んな予測をしますから、これらに対して何も考えずに反応していたら、その予測があまり重要でなかったり、今後の自分にとって良い予測ではなかったりする場合は、自分を良い方向には導いてくれません。だから、自動的に起こっている予測に対して、むやみに反応をせず、しっかりと考えて対応する事が大切だと思います。

 

そして、自動予測に対してしっかり思考して対処するためには、心が落ち着いた状態が大事だと思います。心に余裕がない場合は、自動予測を冷静に受け止めて認識する余裕がないので、しっかり考える前に反応してしまいます。だから、普段から出来るだけ心を落ち着かせて冷静に対処できる状態を作っておく必要があると思います。

 

その為にも、瞑想などをして、マインドフルな状態を作る事に慣れておくと、様々な自動予測に対しても、冷静に対応する余裕が出来て、しっかりと思考する事が出来ると思います。

 

人の「自動予測」する性質は、人間を前進させていく重要な性質だと思います。ですが、その自動予測は、常に自分にとって良いものとは限りません。自動予測に振り回されて、苦しみ、自分自身の人生をハンドルできないという事になる場合もあり得ます。だから、より良い思考と、その為のマインドフルな心の状態によって、自動予測の性質をハンドルしていく事がとても大事だと思います。