毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

職場の人間関係を良くする方法。罪悪感について。

会社勤めをしていると、好きな人や付き合いやすい人ばかりではないですよね。どうしても、好きじゃない人、付き合いにくい人っていますよね。それは仕方のない事だと思います。すべての人と上手くやっていく事は、ほとんど無理だと思います。

でも、仕事の都合上、苦手な人、嫌な人と、どうしても一緒に仕事をしないといけなくなったり、話をしないといけなくなったりして、凄くストレスを感じると思います。そして、そういう苦手な人に何かをお願いされたり、何かを一緒にしようと言われたりして、本当は断りたいんだけど、心苦しくてなかなか断れない。そして、嫌なのに変な感じで関係性が継続して、いつも近くにいる。そして、何か仕事上でもそうでない事でも、色々と誘われたりして、自分なりに断っているつもりなのに、あまり効果が無くて、ずるずると関係が続いてしまう。そんな悩みってありませんか。

これは、”罪悪感”の問題だと思います。

苦手な人に対して、ノーと言う、断る、拒絶する、という事が出来なくて、どんどん相手の事が憎くなる。悪い循環です。一体どうしてノーと言えないんでしょうか。

私もよくこういう経験をするので、考えてみたことがあります。何故、相手に対して拒絶を示すことがこんなに心苦しくなるんだろうか。

ひとつに、拒絶すると相手が可哀そうと自分は思っているのだろうか。と考えてみました。確かにそうかもしれません。

でも、こういうのもあります。拒絶すると、相手が激怒して、それが怖いのではないか。

三つ目に思ったのは、相手を拒絶すると、自分が悪い事をすることになるのではないか。

みなさん、いかがでしょうか。私はこの3つ目の、自分が相手に”悪い事をする”という事に心苦しく感じたように思いました。きっと、これが罪悪感だと思います。

罪悪感とは、利他的な感情と関係があるようです。社会の規範や、道徳が身についていると、人としてやってはいけない事、というのがしみついています。その中に、相手にとって悪い事をしてはいけない、というものがあると思います。それを自分に感じると、自分の中の社会規範、道徳観が感情的に訴えてきます。その心苦しい感情が、罪悪感です。相手を拒絶する行為は、自分が相手を社会から排除しようとしているような気分になるので、相手を苦しめる行為に自分自身が苦しくなってしまうのです。

罪悪感は、社会性から生まれるものです。人間として普通の事です。だから、こういう時は、2つやってみることがあるとも思います。

ひとつ目は、相手を断る事につらい気持ちになった時、何故そんなにつらい気持ちになったのか、心苦しくなったのか、そういう気持ちを決して軽視せず、時間をゆっくり取って、自分と向き合って考えてみる事です。そして、罪悪感である事に気付く事です。この事が重要な一歩です。

そして、その罪悪感を受け止めるという事です。罪悪感とは、上でお話ししたように、相手を社会から排除するような、悪い事をしようとしているときに感じる感情です。そして、この場合、今相手を拒絶しようとする行為は、社会から排除しようとする行為と同じでしょうか。おそらく、違うと思います。単に、相手が苦手だから、断っているだけです。自分がその相手を断ったからといって、その事が社会全体からその人を排除する事につながるわけではないのです。自分と相手の間での個別の話です。だから、罪悪感を持ったときは、その気持ちを受け入れて、責任を持って、自分の意志で、ノーを示すのです。

ただ、直接ノーと拒絶しても上手くいかない場合があるので、この場面では正当に無理に直接断ろうとせず、上司や誰かの力を借りたり、上手く相手を避けたりして、間接的に拒絶しても良いと思います。直接断ろうとして、関係性を悪化させる場合が多々あります。自分自身もより傷つく場合があります。それは相手の問題の事が多いです。DVとかパワハラのようなものです。

罪悪感から、断りたいのに断らないという行為は、自己保身という言い方もできます。拒絶するのは、ストレスを感じる事だからです。そして、エネルギーを消耗するからです。でも、そのままにしておくと、憎しみが増大して、かえって自分が辛くなります。だから、罪悪感に気付いたら、自己保身に逃げずに、しっかり向き合って、罪悪感を受け入れて、相手にノーを突き付ける勇気と責任を持つのです。もちろん直接ノーと言う必要はありません。それが一番良いと思います。

苦手な人、嫌な人と、嫌なのに罪悪感に耐えられないからという理由で、自己保身で、拒絶せずにいるのは、やめた方が良いと思います。そして、拒絶する気持ちが心苦しい時は、自分に向き合って罪悪感にしっかり気づきましょう。そして、その罪悪感を受け入れて乗り越えて、責任を引き受けて拒絶しましょう。きっと、そのようにやっていけば、人間関係を良くなっていくと思います。