毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

「人間型光合成」とは何だろう。引きこもりや冬季うつに効く。

元気ができない。やる気が出ない。疲れているけど、何かをはじめたい、変えたい、という事ってありますよね。何とか意志の力で何とかして、思考を働かせて、もっと努力して辛抱して…。でも、最近のコロナ禍にあって家にいることも多く、エネルギーというか活力が上がってこず、実行できない。そんな時は、人間の身体の使い方について考えてみるのもいいと思います。

 

人間は意志の力がどうにかするという以前に、身体を持っています。細胞から成る身体を土台にしています。身体が上手く活動していないと、意志や努力の力は発揮されないと思うわけです。そして、人間は動物だから、植物ではないとして、植物の営みを人間の営みから切り離して考えがちですが、細胞を持っているという意味では、同じ生命かどうかと考えると同じだと思います。細胞の性質は多少違いますが、生命が誕生して以来生物は進化を続けて、植物や動物に分かれて今に至るまで多様に発展してきましたが、中に含まれている化学物質は地球上のものを使っていて、だいたい水素、炭素、窒素、酸素を軽元素からなっています。人間も植物と似た性質を持っているという観点から、植物の営みの代表的なものとしての光合成について取り上げ、人間も植物の光合成とは仕組みは異なりますが、人間型の光合成をやっているんだという話をしたいと思います。

 

植物の光合成は、基本的に、水と、二酸化炭素と、太陽光の、三要素によって成り立っています。植物の葉の光合成反応中心にある分子が太陽光を吸収して、周りの水を伴いながら、二酸化炭素と化学反応をして、炭化水素を生成しています。結果的に、太陽光のエネルギーを得て、植物として必要な物質を生成しています。

 

人間の場合は、この仕組みとは違いますが、概念的には、水と、二酸化炭素ではなく酸素と、太陽光の三要素で活動しています。水は、身体にかなりの割合で含まれています。体内のほとんどの化学反応や生命活動は水が必須です。体温調節でも、排せつでも、何でもです。だから、水を補給し続けることは人間が生命として維持するために必須です。そして、酸素です。人間は酸素を呼吸によって取り込んで二酸化炭素に変換していますが、取り込まれた酸素は血液を通って身体中に行き渡っていて、脳内へも運ばれて脳の活動を支えています。そして、太陽光も浴びています。近年は一般に知られていますが、朝太陽光を浴びることでセロトニンが生成して、身体が活性化します。サーカディアンリズムは、太陽が東から昇って西に沈む周期に合わせて、セロトニンメラトニンが化学的にサイクルする仕組みで、一日の生活リズムを作っています。人間の行動は、太陽光によって促されているといってよいのです。このように、人間は身体全体で、水と、酸素と、太陽光、三要素で、人間型の光合成によって身体の活動を維持しているわけです。

 

私たち人間は、ここでお話しした「人間型光合成」を土台として、毎日の生活をしているんだという意識は、生命として活力を持って生きていく為にとても役に立つ考え方だと思います。水をしっかり飲み、深呼吸を意識的にやって酸素を取り込む、太陽光をしっかり浴びてセロトニンで活性化する。この光合成の三要素を日々の習慣に取り込むことによってはじめて、意志の力や思考や努力が意味を成してくるのだと思います。最近、在宅ワークで家に引きこもりがちになって、太陽の光をあんまり浴びていなかったりすると思います。知らず知らずのうちに、冬季うつみたいになってやる気や元気がなくなっていると思います。そのような状態では、意志や努力は効力がありません。ぜひ、自分たち人間は、植物と同じように人間型の光合成をしているんだと意識して、日々生活していけばやる気や元気が出てくると思います。