毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

何故寂しいと感じてしまうのだろうか。

みなさん、寂しいと感じたことはありませんか。普通ありますよね。人間は寂しさを感じる生き物なので、寂しさを感じない人はいないと思います。また、時には寂しさを感じますが、またある時は寂しさを感じない時もあると思います。四六時中寂しいと感じるわけでないというのはあると思います。

たまに、自閉症っぽい人やオタクっぽい人で、人間関係にはあまり関心がなさそうな人でも、寂しさを感じるという事があると思います。これはどうしてなんでしょうか。寂しさとはどこからやってくるのだろうかと考えると、おそらく人間関係上、他人との関係性の中で出てくるのはないかと思います。でも、他人との関係性より、自分や人間以外の対象に強く関心を持っているのになぜさみしく感じるのか、不思議に思ったりします。

そこで、そのような観点から、何故人は寂しいと感じてしまうのか、考えていきたいと思います。

 

例えば、人間関係が好きな外向的な人の事を考えてみましょう。外向的な人は何かあればいつも人と会おうとして話をしようとしますから、寂しさをあまり感じていないのではないかと思ったりします。しかし、外向的な人たちも、寂しさを感じていると思います。いくら大勢の人と、多くの時間を使って、一緒にいても、一人になった時異常に寂しく感じられたりすると思います。この事は、人は大勢の人と会って一緒に過ごしたり、話をしたりするだけでは、寂しさを感じないようにするには長持ちしないという事を言っていると思います。特に、自分の寂しさを紛らわせたいという理由で人といくらあっても、寂しさを紛らわせる効果は低いという事です。他人と接するとき、ただ自分の寂しさを紛らわせるだけでは、その後自分の心の中にそれまでに会っていた人たちの事が残っていなければ、心の中にはだれもいないので、すぐに寂しさを感じます。それは自分が寂しくならないように、ただ他人を利用しようとしているだけという事です。つまり、現実的に人と会っても会っているときは寂しさを紛らわせることはできますが、心の中に他人がいなければ、その寂しさは解消されないという事です。

 

一方、多くの人間関係を好まず、一人の時間が好きな人がいます。内向的な人などはそうだと思います。では、そのようないつも一人でいる人たちが、いつもさみしい思いをしているかというとそうとは限りません。そういう人でも、多くないながらも少しの知り合いはいたりします。一人が好きだからと言って人間関係が皆無というわけではありません。少しの友人や、家族、恋人がいたりします。だから、心の中にいつも他人がいます。だから、その人たちの事を想ったり心配したりしていると、寂しさはあまり感じずに済みます。つまり、心の中に他人がいれば、その寂しさは解消されるという事です。さらに言うと、心の中に、大事な人、好きな人がいると寂しくないという事です。

 

このように考えていきますと、寂しさとは何かという事が見えてきます。寂しいとは、心の中に大事に想う人、好きな人がいないときに生じる感情という事になります。他の誰かを、能動的に、自然と、大事に想う気持ちがあれば、寂しくないという事です。いつでも心の中で大事な人を思い出したりして、心を温めたり安心したりできるのです。時には心配になったりもします。そう過ごしていると寂しさを感じることはあまりありません。つまり、人を愛していると寂しくは感じない、という事になると思います。

 

では、どうやったら、寂しさを解消できるでしょうか。それは、大事に想う人、好きな人の事をしっかり思い出すことだと思います。寂しいとき、きっとそのような大事な人の事を忘れていると思います。だから、大事な人をいつでも思い出して、そして、その大事な人たちをもっと積極的に大事にすることだと思います。人の数はそんなに問題ではありません。積極的に人を愛する、ということだと思います。付け加えると、最近ペットを飼っている人が増えていると思いますが、動物との間でも、人間と同じように愛する事が可能だと思います。だから、犬や猫を大事にしている人は、あまり寂しくないのではないかと思います。

 

もうひとつ、大事に想う人、好きな人がいない、という事がありうると思います。人間関係に関心がないために、大事な人が誰か思いつかないという事があるかもしれません。気にかけてくれる人とか、大事にしてくれる人、話に付き合ってくれる人はいるかもしれませんが、自分が相手を関心がないために自分自身が相手を大事に想っていないという事があると思います。そういうときは、そのような自分を強く自覚する事が大事だと思います。そして、本当に自分にとって大事な人はだれか、好きな人はだれか、関心のある人はだれか、思い出そうとしてみることです。そして、もし一人でも二人でもいたら、そのような人たちの事を大事に想う事だと思います。上から目線ではなく、誠実に大事にしようとする心が大事だと思います。これは、すぐにはできない事かもしれません。それでも、自分の気持ちを大事にして育てていく事は大事です。

 

人は何故寂しいと感じてしまうのだろうか。それは、人に対する関心がない、もしくは下がっているからです。そして、心の中に大事に想う人や好きな人がいないからです。結局寂しさは人間関係から生じますが、もう一歩進めて考えれば、人間関係を通して、自分の心の中から生じるものです。人に対する関心のなさが原因で、人に対する関心を自分の内部で育てていない事から生じるものだと思います。それが、人が寂しさを感じる理由だと思います。